岐阜の住宅設計事務所の でいbyでい

岐阜の住宅屋 タマゴグミの日々の他愛もないことを綴ったブログです。

畳10枚の部屋で世界を相手に

2015-02-18 | 日記

今日はちょっとまじめな話かも・・・

昨日の夜にうかがった場所です。岐阜の田舎(失礼かも)の上石津にあるMusicaという会社です。

凄いこだわりのアンプを作っていてます。チェコの真空管などを使い、自社で抵抗や真空管などの組み合わせを試し、一つ一つ手作りで組み立てて確認をしてから出荷するこだわりよう、そんなこだわりが認められ 日本は当然のこと世界30カ国での取引があるそうです。

 

2時間ほど、眞壁社長にいろいろな音楽を良い環境で聞かせていただきました。

伺うとき音にこだわっている会社だからなんか聞いたことの無いような音楽が流れていて、「きみは~どんな音楽を聴くの?」なんて聞かれるんだろうなと思い、そんなときには

「はい。マイルスを少し」

なんて言えるようにと、行きがけにCDショップへ。実は、私CD一枚も持っていないのです・・・

うかがって拍子抜けしました。かかっていたのはカーペンターズ。その後ディスコの話になり、じゃあとマドンナとか、挙句には傷だらけの天使のテーマとか。(って、知らないですよね若い人は)

こんなかっこいい曲も教えていただきました。よろしければどうぞ  Pentatonix

「音楽は聴きたいものを聞けばいいんですよ。」

確かにそうです。

 

世界を相手にしている会社ですのでさぞ立派な工場があるんだろうと思って、「工場はどこにあるのですか?」と伺うと。

「ここですよ。」

「えっ、ここはリスニングルームじゃないの?」

いえいえ、ここで開発し、情報発信して、組み立てて出しているんです。

私ははじめてみました。たった10帖のグローバル工場。

うちにも、musicaさんのアンプが一台あるのですが、ここで作られたかと思うとなんか愛着がわくのですね。

 

音楽を聴きながらふと、「やっぱ真空管はいいですよね。」と社長に言うと

真空管なんてどうだっていいんですよ。僕の納得する音を作るためにはたまたまチェコの真空管だったというだけです。納得できる音が出れば真空管じゃなくてもいいんです。

 

ああ、これって建築でもおんなじなんですね。

うちは自然素材を多用した家を造っていますが、自然素材を使っているのは、たまたま経年変化が美しくて、さわり心地が良くて、静電気がおきにくく、価格もお手ごろという材料がたまたま自然素材だったというだけです。

もし、その機能が新建材にあったら使用すると思います。

素材にこだわるのではなく機能にこだわるのですから。

 

musicaさんの企業秘密の写真を

といいながら、見せても全く構わないそうですが・・・・

日夜こうやって抵抗や真空管やらを組み合わせて、良い音になる製品を研究しているようです。今のテーマはスペースシャトルにも使われる1万円の抵抗と数円で売っている抵抗の違いだそうです。 

「実は、あまり変わりが無いのです。だった安いほうがいいですよね。」

 

これも家造りに似ているんですね。

材料を 機能や役割に絞って選択すれば建築でも安くてよいものがあるのです。

ただそこに、ステイタスや見た目が入ると一気に価格が跳ね上がります。

 

「そっか~こうやって研究しながら製品を作っているのですね。で、社員みんなで音を聞いて、決めていくのですね」

といったら

「いえ、音を決めるのは私です。」

 

そうそう、そうなんです。

タマゴグミもたまにお客様に「だめです、やりません。」とか「それはご希望でも採用しません」ということがあります。

それは、構造的に無理とか予算的に無理 ということもありますが、大きくは それを採用すると「タマゴグミ」じゃなくなっちゃうからです。

タマゴグミじゃないということになると、うちを選んで頂いたお客様の期待を裏切ることになるからです。

 

前置きがむちゃくちゃ長くなりました。

なんで、眞壁社長を訪ねたかというと、

タマゴグミのウェアハウスでレコードコンサートをやって頂戴

という無茶振りのためです。

結果、気候が良くなった5月のはじめ頃に、やっていただくことになりました。(多分・・・)

日程が決まり次第告知しますので、ご興味のある方はお出でくださいませ。

お問い合わせはHPよりお願いします。

 

さてさて、現場の様子ですが、

羽島の家は基礎工事にかかっています。 (写真忘れました・・)

 

養老の家は

ソトン壁の下地が終わりました。 うん、このままでもけっこういいな~なんて思いますが。

 

そして、揖斐川の家では天井を貼っています。

今回はシナ合板の目透かし貼り。 あえて梁とかを見せていません。その理由は・・・完成してからのお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 


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