昨日から、昨年改装させていただいた現場の手直しを行っています。
いろいろトライをした部分で不具合等を起こしてしまい、お客様には大変迷惑をおかけしています。
キッチンについては既存のキッチンの扉を無垢材に変えたのですが、木が暴れてしまい、方法をかえてサイドチャレンジです。
寛大に見守ってくださるお客様に感謝しています。
写真は、粟野の現場の様子です。今日は外構の打ち合わせです。
と、ブログを夜中にかいていたら、うれしい速報が入りました。現在建てさせていただいているお客様に赤ちゃんが生まれました!おめでとうございます!!なんかうれしいですね。家族がふえて、そして私たちが造っている家にみんなで住む。 いい仕事です。
さてさて、前回の続き
湿度をあげると壁内結露が起きる可能性がでてくるという話でしたね。
方法は3つほど考えられます。(繊維系断熱材の場合)
まず一つ目、
室内側から湿気が壁に入らないようにする。 方法は ベーパーバリアをきちっと貼ることです。( 通常ビニルシートを貼ります)
この方法できちっと施工できていたら完璧です。一番安全でしょう。タマゴグミは・・・この方法は使っていません。
理由は、ビニルが不完全に貼られていたり、後から何らかの理由で穴が開いてしまって、その間から入った水蒸気は行き場所を失い大変なことになるからです。
以前、たまたま見に行った現場で、ベーパーバリアのビニルの内側にビッシリと結露しているのを見てゾッとしました。
2つ目は、入った湿気をきちっと外に逃がすことです。 方法は、外壁に面材(合板やダイライト モイスなど)を使わない方法です。
湿気は湿度が高いところから低いところへ流れていきます。 ということは冬は雨や雪でない限り、壁体内の湿気は外に放出されます。
この方法の気をつける点は外部の透湿防水シートを隙間なく貼ることです。できればテーピングをしたいところですね。理由は 風を防ぐことと、夏の外部からの湿度をできる限りいれないためです。
風が入っちゃうと極端に断熱性能が落ちます。夏の湿度が入ってくると、逆転結露が起こります。(逆転結露についてはいつか説明しますね)
3つ目は、壁に入った湿気を断熱材そのものに吸収させてしまう方法です。
羊毛断熱材、セルロースファイバー 木質系断熱材 土壁などがそうですね。そして、タマゴグミが採用している方法です。
「おっ出たぞ、最後に持ってきてこれが一番いいんだ~~ というつもりだな」 と思われるでしょうか?
いえいえ、これにも気をつける点があるのです。
湿度を吸収させるといっても限度があります。限度を超えると結露を起こします。
ですので、石油ストーブを思いっきり使い続けてもらうと問題が発生します。
ですので、湿度コントロールが大切になってくるのですね。
工法はそれぞれ利点欠点があります。今回は主に欠点を並べました。
工務店はそれぞれ独自の理念に沿って工法を選んでいます。どれが良いかは最終的にはあなたが判断しなくてはいけません。
判断の方法は、工法のそのもの(たとえばタマゴグミでしたら羊毛)を見るだけじゃなくて、何でそれを使っているのかをしっかり聞くことなんですね。
それでは、この辺で。