GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

ユーミンファンが読んだらがっかりする本

2014-08-07 02:57:45 | MUSIC/TV/MOVIE
ユーミンの曲については、ファンそれぞれに感想や思い入れがあるだろう。
ユーミンの曲を聴いて青春時代を過ごした人は、今、あらためてユーミンの曲を聴くと
ある人は昔の彼を思いだしたり、
ある人は切ない思い出が蘇ったり。
ある人は素敵な恋に憧れた時代にプレイバックしたり、
ある人は情景が浮かんで今も共感したり。

そういった自分の思い入れがユーミンの曲にある人は、この本を読んじゃいけない。
酒井順子 ユーミンの罪。
タイトルに惹かれて読んだが、何じゃこりゃ?って内容。
ユーミンの曲を解説してるんだが、かなり薄っぺらく、共感できる事はほとんど無い。
ユーミンのファンが読んだら、きっと同じようにがっかりするだろう。

この作者は自分だけがユーミンの理解者だとでも勘違いしてるのかもしれない。
ユーミンの曲をラジオで、カセットで、LPで、CDで、部屋で、車の中で聞いてた人達を
全く無視した自己満足解説本。いや、解説さえろくにしてない。
資料を元にダラダラ書き連なれてるだけ。

このユーミンの罪。
この本を読んでも、ユーミンファンそれぞれが持ってるユーミン自論とはリンクしないだろう。
文章は稚拙。構成は乱雑。
こんなものはブログかツイッターで発表してくれって位のレベル。
最低最悪のユーミン解説本。

ユーミンの凄さは、情景を切り取った詩。
決して上手くない歌唱力を補って有り余るメロディ。

オシャレな恋する二人。
切ない思いに悩む二人。
以前の彼との思い出。
今の彼との出来事。
恋の歌だけを取り上げても多種多様の情景をユーミンは表現してる。

難病の友人や自殺や死んじゃった友人のことって重いテーマもユーミンワールドで表現する。
不良少女、文学少女、サーファー、OL。ありとあらゆる女性の情景がユーミンの曲には詰まってる。
その一つ一つの曲を解説したりそれぞれの思い入れを記載したら、広辞苑並みになるだろう。

それをこんな薄っぺらい新書判で発表しようなんて事自体無謀なんだが、
期待以上にあまりの内容の無さにビックリしてしまった。
こんな駄作が出版業界が不景気な今、発売されるなんて奇跡だな。
重版したら奇跡じゃないか?

断言してもいい。
この本をタイトルで選んで買った人は、読んで20ページあたりで飽きるだろう。
そして次の日にBOOK-OFFに売りにいくかamazonに出品しようとするだろう。

ってなんでこんな駄作本をブログでレビューしてるんだ俺???







マスコミが笹井サンを殺したようなもんだ。

2014-08-07 01:21:45 | Talk is Cheap
だから言わんこっちゃ無い。
理研の笹井副センター長が自殺なさった。

今回の自殺はマスコミが殺したようもんだ。
STAP細胞論文の主要著者の一人で、渦中の小保方ユニットリーダーの指導役でもある
彼のプレッシャーは、尋常ならざるモノだったんだろうと推測できる。
STAP細胞の件で小保方さんばかりが非難と疑惑の目にさらされてる事も、
新たに検証実験して発表しなければいけなかった事も、執拗なマスコミの取材も報道も、
彼の精神をどんどん疲れさせた事だろう。

それなのに当のマスコミはこの件を淡々と伝えてる。
まったくもって腹が立つ。
さんざん振り回したマスコミが自死に追いやったようなモノじゃないのか?
先日、NHKの取材が行き過ぎた行為だったってクローズアップされたとこだが、
最近のマスコミは執拗に正義を振りかざしてるよな。

残虐な犯罪を犯した犯罪者や、悪どい手法で私腹を肥やす奴らに対してだったらわかるけど、
小保方さんや理研をマスコミがあんなに責める必要あるのかねぇって以前も書いた。
だって普通の一般市民にはチンプンカンプンなSTAP細胞。
論文がどうとか、添付画像がどうとか、そんな事は科学者達やその関係者で論争すればいい事だ。
それをさも「国民は知る権利があり、そして私達はそれを伝える義務がある」ってかんじで、
連日取り上げ、追いまわし、知人、友人、関係者迄巻き込む。

今回の件は、以前の中川外相(世界金融会議の会見で、タミフルと酒のせいでまともに会見できなかった)が
自殺した時と同じパターンだ。
あの時も当事者のマスコミは淡々と伝えて終わり。(ちっちゃくしか新聞には載ってなかった)
まるで自分たちは何も関わってなかったようにするのがお得意。

面白いネタを探して、それを誤解を招くように掲載して、世論を煽って。
本質の問題なんてどうでもいいのよ。
世間が自分たちの記事に食いついて、騒ぎだしてくれたらいいのよ。
ブログやツイッター、ネットの炎上と何ら変わりはない。
飽きたら又、次のターゲットを探すからね。

もはやジャーナリズムじゃなくてゴシップ記事満載のタブロイドや週刊誌と変らない。
号泣県議、東京都議セクハラ発言、某政党元代表8億円熊手、美味しんぼvs福島、ゴースト作曲、
当事者以外はそんなにたいした問題じゃないのに、取り上げては消えていく。
危険ドラッグの報道もこの枠にそろそろ入り始めてるな。

今回の件だって、何故自殺という手段を選んだのかってのより
小保方さんに書かれた遺書や、検証実験の中間発表の延期を取り上げてる。
人の死はそんなにも軽いのか?

前回のブログで朝日新聞の「慰安婦問題の検証」を「やるなぁ」って誉めたけど
6日の第二弾を読んでみたら、今回の検証は結局言い訳みたいな物だった。
誉めて損した。
当時は他のマスコミも同じ報道してたよ。私たちだけじゃないよ。
嘘の証言や勘違いは今回認めるよ。
でも、昔はよくわかってなかったから、憶測や風潮で記事書いてんだよーんって。
自分たちの記事のせいで、今も対韓国との情勢が悪化してることなんか気にしちゃいない。

自分たちが悪かったなんて絶対認めない。
今の新聞やテレビ、雑誌は報道や記事に対しての責任感は無い。
ネットやツイッターの世界と変らない。
そのくせ自分たちが記事にした当事者に対しては、責め続ける。
マスコミなんかほっとけ。

STAP細胞の検証実験。いいよ、じっくりやってくれ。
3年くらいかかっても誰も文句言わないよ。
朝日新聞なんて慰安婦問題の検証に20年以上かかってるんだからさ。
で、結局「だから真実はどうなの?」は曖昧で、どうぞ今回の記事で読んだ人が判断してね。
それが真実だって逃げれたんだからさ。
「STAP細胞は信じる人々の心の中にある」ってB級漫画みたいな事言ってもいいよ。
俺は許す。