GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

大阪粉もん文化 その3たこ焼き

2015-08-26 02:57:31 | FOOD&DRINK
大阪は粉もん文化である。
お好み焼き、うどん、そしてたこ焼き。

大阪ではたこ焼き屋は珍しくない。どこの街にもあるし、大型スーパーのフードコーナーにもある。縁日で屋台が出れば必ずたこ焼きの屋台はある。
大阪梅田の蛸の徹は自分で焼かせてくれる店だ。地方から来た人はなるべくこの店に案内する。
ちなみにお好み焼きが所望なら阪急東通りの美舟(大阪で2番目に古い老舗)だ。うどんは阪急うどんだな。(美々卯って手もあるが夏はね)なんて安上がりな接待で申し訳ない。

大阪のたこ焼きには3種類ある。
一つはポピュラーなたこ焼きソースがかかった奴。青のりや鰹節がかけられてたり、マヨネーズがかかってたり、バリエーションお豊富。
一つは会津屋が元祖の出汁入りたこ焼き。基本ソースも何もかけずにそのまま喰う。さめても美味い。俺はこれに七味と2杯酢をかけて喰うのが好きだ。
そしてもう一つが明石焼。こちらは出汁で喰う。本場明石では卵焼きと呼ばれてるので、大阪の明石焼とはちょっと別もの。

大阪でたこ焼き機(又はたこ焼き用鉄板)は、モロゾフのプリンの容器と同じく、各家庭に必ずあるとまで言われてる。
相変わらず、家でのたこ焼きパーティはおこなわれてるみたいだが、この大阪たこ焼き文化がちょっとヤバくなってる。
若い子がお好み焼きを自分で焼けないように、家でたこ焼きを焼かなくなってるらしい。

先日、ミナミをぶらぶら歩いててちょっと休憩で公園で一休み。たこ焼きを買って食べてる女子に遭遇。煙草を吸いながら会話を聞いてるとどうも一人は東京方面の人間で、大阪に遊びにきたのを地元大阪人が案内してるって感じだ。
で、たこ焼きを公園で食べる。
ナイスチョイスだが、会話が気になった。
「ねぇ、なんで爪楊枝が2本ついてるの?」
その質問に地元大阪人である女の子の答えは「予備やん」って。
思わず後ろからどつきそうになったよ。
爪楊枝が2本あるのは、1本だと刺して食べようとしたとき安定しなくて、中の蛸が落ちたりするからだ。決して予備の為ではない。
知らないのか?ボケてるのか?

串カツの2度づけ禁止が、松葉の現当主のせいで「汚いから」って広まったのと同じく(本来は串を隠す、ソースだけで呑む等で禁止/本来ソースはキャベツですくって皿につけるものだ)、たこ焼きの爪楊枝二本もこのように風説されてるんだろうか。

話は戻るが大阪たこ焼き発祥の会津屋。ラジオ焼きから明石焼にヒントを得て出汁の効いたたこ焼きの産みの店だ。
最近チェーン展開をしてるんだが、味が変わってきてるぞ。
化学調味料の味がかなりキツくなってる。
そのまま食べておいしいってのに、くどい。
かけたら尚美味しいはずの酢醤油も安物の醸造酢と醤油を合わせたもの。
七味(一味)も中国量販もの。



更に何故かプライドもかなぐり捨てたようにソースもカウンターに置いてある。何もつけなくて美味しいのが売りじゃないのか?
気になって一つだけこれをかけて喰ったが、激マズ。ウスターソースなんだが不味い。こんな不味いウスターソースよく見つけてきたな。どこのメーカーのだ?冷蔵庫にいろんなソースが多量に入ってる大阪人をこの味で納得させれるとでも?

会津屋の本店は最近行ってないがチェーン店がこれだとしたら、ちょっとヤバいかもしれない。
接客は最悪だしね。特に淀屋橋店。もしFC展開だとしたら本部はSVを送り込んだ方いいぞ。ナプキンと一緒に置いてあるパンフレットは使い回しでよれよれだし。以前あった美味しんぼのコピー冊子も無くなってるし。(美味しんぼコミックス77巻で会津屋が紹介されてた)
まぁ「TV番組の何々で」とか「関西ウォーカーで」とか「あまから手帳で」とか、色あせた切り抜きがいつまでも貼ってある店は情けないけどね。
守口市のたこ焼きミュージアム(本当にある)にスタッフ教育で行かせた方がいいんじゃないか?

出汁の効いたたこ焼きで、最近の一推しは西成区花園の一富久。こちらも創業57年の老舗だ。
この店には不思議なたこ焼きもある。蛸抜きのたこ焼き。それはただの小麦粉を出汁で解いて丸めただけのものじゃないかって突っ込みたくなるが、家でたこ焼きパーティやった時、最後の方は具を何もいれないたこ焼きを作ったりするから同じようなもんか。

ちなみに家でたこ焼きをやる時、出汁は昆布と鰹節で問った方が美味いが、面倒ならちょっと高級な出汁パックで出汁を取った方が手軽。
たこ焼き粉ってのも売ってるが、普通の日清の小麦粉に出汁を混ぜて作った方が美味しいよ。ただし山芋(長芋)はすりおろして入れてほしい(ただ仕入れすぎると固まらないから注意)
カンカンに熱くしたたこ焼き機に油をたっぷりひいて、天かす、出汁を混ぜた生地、紅ショウガの細切り、蛸を入れ、しばし待つ。
千枚通し(場所によっては「メチ」とか呼ぶとこもある)でひっくり返すんだけど、なれない場合は半回転で止めた方がいい。そうすれば中のまだ火の通ってない生地が上手く底に溜まって、それからくるりと回転させる手もある。

焼き上がったらそのまま喰っても二杯酢や酢、ポン酢、泥ソースでも中濃でもマヨネーズで喰っても美味しい。まぁ色々やって試してくれ。

俺の地元にもおいしいたこ焼き屋がある。高校時代から通ってる。ここも店の中で喰えるし、二杯酢と七味をかけて喰うと至福だ。阪神百貨店と同じようなイカ焼きもある。(勿論ソフトクリームも)
でもさ、最近ずっと閉まってるの。店主のジイさんもバアさんも結構なお年だからなぁ。ちょっと心配。
このまま閉店にならないでほしいな。後継者いないのかな。



ちなみに関係ないが京都大宮の2条商店街に「本場大阪の味」って京都のプライドをかなぐり捨てた店があった。試しに買ったら中にキャベツが入ってた。大阪のたこ焼きにキャベツは入らんぞ。京都だけだぞ。それでよく「大阪の味」って看板上げたな。(最近行ってないので未だにあるのかわからん)

てな感じで大阪人のたこ焼きの思い入れはかなりDEEPだ。



サニブラウン君。ハーフアスリートの活躍

2015-08-26 02:50:34 | Talk is Cheap
世界陸上を今、中国でやっている。
織田裕二は相変わらずテンション高いな。
彼がテンション低かったのは酒井法子が覚醒剤で捕まった時。何故かこの時だけは見てるこっちが「どうしたんだ?」ってくらいかなり低かった。何故だろう。

天津の化学物質の爆破騒動や、PM2.5は大丈夫なのかも気になるが、世界陸上は観てて面白い。

100mでウサイン・ボルトが僅差でガトリンを破って優勝した。
注目の200mにはボルトもガトリンも出てるが、注目はサニブラウン・ハキーム。
ガーナ人の父を持つサニブラウン君は、れっきとした日本人だ。
彼は7月の世界ユース選手権100&200メートルで2冠。200メートルでは現世界記録保持者のウサイン・ボルトが持っていた大会記録20秒40を0秒06上回る、20秒34を叩き出した。
この世界陸上にも日本史上最年少で出場。
200mの予選でガトリンと一緒に走ったが、2位で準決勝進出。凄いな。将来が楽しみだ。

TV界(芸能界)ではローラをはじめベッキー、SHELLY、トリンドル玲奈、LiLiCo、藤田ニコル・・・ハーフタレントがあちこちで進出してちょっと辟易気味だが、このサニブラウン君をはじめ、今のアスリート界にもハーフアスリートブームが来てるのかもしれない。

今年の夏の甲子園で早稲田実業の清宮君と人気を二分したナイジェリア人の父を持つオコエ瑠偉(関東一高)。
走攻守と揃ったいい選手だ。

同じくナイジェリア人の父を持つバレーボール女子の宮部藍梨(大阪金蘭会高)
米国人の父を持つ陸上七種競技のヘンプヒル恵(中大)
同じく米国人の父を持つ柔道男子のベイカー茉秋(東海大)

日本人の民族性か、日本人らしい顔立ちや、名前じゃないとなんか違和感があるかもしれないが、日本国籍なら日本人だ。
ダルビッシュ有、室伏由佳、渡部絵美、鈴木亜久里だってハーフだ。
顔立ちや風貌ではなく、是非ハーフアスリートも応援してほしい。

サニブラウン・ハキーム君。漢字を当てるとしたら作煮茶破棄無か。
なんか坊さんみたいで駄目だな。なんてくだらない事を考えながら世界陸上を今夜も観る。




佐賀嬉野のお茶 玉緑煎茶

2015-08-26 00:25:50 | FOOD&DRINK
前回に引き続きお茶の話。
仕事帰りにお茶を探して梅田をぶらつく。

気になったのは阪急だろうが阪神も大丸も、試飲が冷茶なの。
冷茶じゃ香りも味もわからんって思うんだけどね。(しかもポットの中にはティーパックが入ってたりする)
夏だから冷たいのがいいって思っているとしたら、ちょっとズレてるって思う。冷たいのなら麦茶の方が美味いよ。
お茶好きの人ならこれは絶対不満だと思う。紅茶専門店が試飲を冷やした紅茶を出す訳が無い。
紅茶も烏龍茶も緑茶も基本は一緒だと思うぞ。

それと、京都のお茶の販売店は湯呑茶碗で飲ましてくれるのに、何故百貨店は紙コップなんだ?
どんな美味しいワインでもさ、紙コップで飲んだら味も香りも色もわからんだろ?野外のバーベキューじゃないんだからさ。
お茶碗で飲まずにお茶の味がわかる人がいたら、それはペチもんだろう?どうせ、衛生の問題がとか食器洗いの面倒があるんだろうけど、紙コップは駄目だ。紙パックの牛乳、日本酒、ワインが美味しくなさそうに感じるのも一緒だろ?

あと茶の販売会社は販売員の教育を徹底した方がいいぞ。聞いても知識もあんまりないし・・・。バイトか派遣社員か?
名指しで悪いが「森半」の店員は頓珍漢すぎてがっかりさせられた。
ここはいろいろなお茶を取り揃えててかなり期待したんだが、宇治茶の良さは語れないわ、量販の静岡の茶を勧めてくるわ、茶の知識は無いわ。話しててイライラしてしまった。
その点、山本山や炭屋はまだよかった。日本茶だけでなく各国の紅茶や中国茶も扱うルピシアってお店の店員は博学だったよ。

香りも味も口当たりも引き出さない試飲に何の意味があるんだろう。
あと、カフェイン抜きとか低カフェインのお茶ってのは何だ?
お茶の旨味は、カテキン、カフェイン、テアニンの三大成分で成り立ってるのではないのか?
減塩とかいって5%くらいの塩で作った梅干しや漬け物(当然調味液に浸し、保存料も入ってる)じゃ無いんだからさ。
レッドブルとかのカフェインが入りまくったエナジードリンクが売れてる一方で、お茶からカフェインを抜いてしまわなきゃ駄目な理由がわからん。

クールジャパンとかいって日本食を海外に進出させるとか、日本食は世界遺産だとか言ってるけど、このあたりにも日本食文化の危機をちょっと感じました。

結局今日は佐賀県嬉野(収穫量全国9位)の玉緑煎茶を買いました。
玉緑茶は煎茶と釜炒り茶の製法をあわせた九州各地で伝統的に作られる茶。
しかもちょっと増量サービスしてくれてた。

今度の休日はちょっと足を伸ばして奈良や宇治に行ってこよう。奈良県もお茶産地(収穫量全国6位)だからいいお茶ありそうだ。家からは宇治(収穫量全国5位)も近いしね。
あとはおいしくお茶を入れる技術だけだな。