今日は見るネージュです。
ホワイトチョコ、ミルククリーム、シュガーパウダー・・・白いものだけでおいしいお菓子作っちゃいました。ホワイト・イズ・デリシャス。言葉にならない、雪のような味わい。
そう、言葉にならない・・・つまりは言えない。言えないことについて話しましょう。言いたくても言えない話。
とある洋菓子店に行ったときのことです。アップルパイをふたつ買いました。ケーキと同じショーケースに並べられており、店員さんに頼んで取ってもらいました。
店員さんは、「袋いりますか?」と訊いてきました。そのお店も、スーパーやコンビニと同じように、袋が有料化されていたのです。僕は「ください」と答えました。
すると店員さんは、まず紙の袋にアップルパイを入れました。ファーストフード店などで使われてる、手提げが付いていない、口のところを折りたたむ、長方形タイプのやつです。そして、さらにそれをレジ袋、ビニール製の手提げ袋に入れようとしました。
僕はとっさに、「有料なのはそっちですか?」とレジ袋を指さしました。「そうです」と店員さん。「じゃあ紙の袋は?」と訊くと、「こちらは無料です」とのこと。なので、「だったらそっち(紙袋)だけでいいです」と言いました。
それで紙袋のまま受け取ったのですが、そのときはすでに会計済みでした。アップルパイふたつと、レジ袋代を払ってます。
レジ袋を断ったので、当然その代金3円を返却してもらわなくてはならないのですが、店員さんはそのことに思い至っていません。アップルパイを渡して、あとは立ち去る僕に向かって「ありがとうございました」を言うだけ、という構えを見せています。
僕は、「えっと・・・この袋(紙袋)は無料ですよね」と言ってみましたが、店員さんはキョトンとして「はい」と答えるだけで、レジ袋代を受け取ったままであることに気づかずにいます。僕は打つ手がなくなってしまいました。
ハッキリと「レジ袋代返してください」と言えば済む話です。でも、それを言うとどうなるか。
店員さんは「すみません、失礼しました」と、失態を詫びねばならなくなります。それはいきさつ上しかたないことではありますが、僕は「たかだか3円で謝らせるのもなぁ」と気が引けてしまったのです。
たかが3円。それくらいなら損したとは思わない。でも、買ってもいない袋代を払うのは、なんか気持ちがスッキリしない。
なので、損得じゃなくて、気持ちを穏やかにするために返してほしかったのですが、そのためには店員さんに頭を下げさせないといけないのです。
たかが3円です。たかが3円のために、店員さんに「失礼しました」と言わせる?それはかえって申し訳ない。
お金は返してもらいたいけど、謝らせたくはない。僕はジレンマに陥りました。
時間にして1,2秒。僕は3円の無返却を指摘するか否か、脳内を激しく煩悶させました。
んで、最終的に無言で立ち去りました。「やっぱ言えねー」ってなり、モヤモヤを抱え込むほうを選んだのです。
こういうことはほかにもあります。コンビニで買い物するときです。
コンビニは基本的にお弁当に箸をつけてくれます。お店によってはサービスでおしぼりもつけてくれる。その、おしぼりサービスのあるお店で買い物するときに、ちょいちょい起こることがあるのです。
僕はお弁当を買うときはほぼ必ず箸をもらうのですが、お惣菜とか、一品ものを買うときは箸を断るんですね。
ベテランの店員さんにもなると、客が手に持っている商品を見て、バーコードを読み取る前に、箸やらスプーンやら、必要なものをカウンター上にスタンバイさせます。そこで僕が「箸いりません」と断ると、スタンバイさせていた箸をカウンターの下にひっこめるんですけど、箸だけじゃなく、おしぼりも一緒にひっこめちゃうんですよね。
僕は箸は断ったけど、おしぼりは断っていない。おしぼりは欲しいんです。なのに、店員さんはひっこめちゃう。
なんか店員さんの中では、箸とおしぼりがセットになっちゃってるみたいなんですよ。仕事だから毎日同じことずーっと繰り返してるわけじゃないですか。箸とおしぼりをセットで出す、っていうのを、1日何十回何百回、毎日のように繰り返している。
そうすると、箸とおしぼりは分離することができない、ふたつでひとつのもののように思えてくるんでしょうね。箸がいるなら当然おしぼりもいる。箸がいらないなら当然おしぼりもいらない。そのようなマインドになってしまうのでしょう。ベテラン店員さんの意識の中では、箸とおしぼりはピッタリくっついているのかもしれません。
だから、「箸いりません」と言われておしぼりまでひっこめてしまう。それはまあしょうがないんですけど、そうなると僕は、「おしぼりはください」とは言えないんですね。なんか、ちょっとあつかましい気がして。「ああ、おしぼりが・・・」と思いながらお店をあとにするのです。
同じことはまだあります。僕はコンビニで、お弁当を買うときと購入点数が多いときは、レジ袋をもらいます。小さいものを2,3個買う場合はレジ袋は断ります。
袋を断る場合は、商品をレジカウンターに置きながら「袋入りません」と言います。店員さんが「袋つけますか」と訊かなくていいように、先に言うのです。
店員さんは、同じ動作、同じ言葉を何度も繰り返さねばなりません。それって、けっこうしんどいですよね。ずーっと続けていると、ウンザリしてくるはずです。
なので、「袋つけますか」というセリフを1回だけでも省けるよう、自分から「いりません」と言うのです。僕は優しいですからね、ええ。
なのに、「いりません」と言うと、かなりの確率で返事が返ってこないのです。店員さんに、無視されてしまうのです。
これ、けっこう不思議です。別に愛想の悪い店員さんではないのです。ちゃんと「ありがとうございました」と言ってくれる。なのに、「袋いりません」にだけは返事をしてくれないのです。
どこのコンビニの、どこの店員さんであっても、高い確率でこの法則が成り立つのです。なぜなのでしょう。
ひょっとしたら、「マニュアル外のひとこと」だからかもしれません。コンビニは、比較的マニュアルがキッチリしています。「こういうときはこう」というお約束がしっかり決められている。
自分から「レジ袋つけますか」と質問するのも、マニュアルのひとつのはずです。そのマニュアルには、客のほうから「袋いりません」と言われたときの返事の仕方は記載されていないのでしょう。
なので、「袋いりません」というひとこと、マニュアル外のひとことを発せられると、面食らってしまうのではないでしょうか。面食らい、フリーズしてしまう。
だから返事をしないのです。それは愛想の問題ではなく、マニュアルの問題なのです。たぶんですけどね。
真相がどうなのかはわかりませんが、僕はそういうとき、「え、伝わってる?」と思うのです。返事がないから、当然ですよね。
で、「あの、聞いてます?」と言いたくなるんです。でも、言えない。小心者だし、それを言っちゃうと威圧的になるからです。店員さんを委縮させたくない。
だからそーゆー場合は、レジ袋をつけないかどうか、店員さんの対応を見て確認するのです。言わずに済ませちゃう。
ファミレスでも、やはり同じことが起きます。ドリンクバーを利用したときです。
僕はよく烏龍茶を飲むんですけど、たまに品切れになってることがあるんですね。ドリンクバーの烏龍茶は、濃縮された液になってて、ボタンを押すとその液と水が同時に出てきます。濃縮液を水で割って普通の濃ゆさの烏龍茶にするのです。
なので、濃縮液の残りが少なくなってくると、ボタンを押したときの出が悪くなり、水ばかり出てくるため、薄い烏龍茶になってしまうのです。その場合は、当然店員さんに交換を頼みます。
大体は交換が終わったあと、「お待たせしました」って言いに来てくれるんですけど、店員さんによっては気を利かせて、グラスに注いで持ってきてくれる人もいたりします。
その気遣いはありがたいんですけど、困ることがあります。そのような場合、ほぼ氷付きで持ってこられるのです。
僕はドリンクは氷なしで飲みたいんですね。冷たすぎると味わかりづらくなっちゃうし、体が冷えちゃうからです。
だから、本音では「あ、氷なしで飲みたいんですよね」と言って、さげてもらいたい。でも言えないのです。
わざわざ気を利かせて注いできてもらったのに、「いらない」っつって突っ返すのは申し訳ない。それに、突っ返したらその烏龍茶は捨てられちゃうかもしれないから、もったいない。
なので、笑顔で「あざーす」と受け取るのです。
そして、「キンキンに冷えてやがるっ・・・!」と心でつぶやきながら、歯に染みないようゆっくり飲むハメになるのです。
あと、言えないっていうのとはちょっと違うんですけど、こんなこともありました。
以前ファミリーマートでつけ麺風肉まんってのが売られてまして、けっこー気に入ってて、よく買ってたんですね。しかしこれが、誤解されやすい商品でして。
「つけ麵風肉まんください」って注文すると、かなりの確率で「つくねと肉まんですか?」って訊き返されるのです。しょーがないんですよね、つくねも置いてあるから。
皆さんも言葉にできないこと、ありますか。
ホワイトチョコ、ミルククリーム、シュガーパウダー・・・白いものだけでおいしいお菓子作っちゃいました。ホワイト・イズ・デリシャス。言葉にならない、雪のような味わい。
そう、言葉にならない・・・つまりは言えない。言えないことについて話しましょう。言いたくても言えない話。
とある洋菓子店に行ったときのことです。アップルパイをふたつ買いました。ケーキと同じショーケースに並べられており、店員さんに頼んで取ってもらいました。
店員さんは、「袋いりますか?」と訊いてきました。そのお店も、スーパーやコンビニと同じように、袋が有料化されていたのです。僕は「ください」と答えました。
すると店員さんは、まず紙の袋にアップルパイを入れました。ファーストフード店などで使われてる、手提げが付いていない、口のところを折りたたむ、長方形タイプのやつです。そして、さらにそれをレジ袋、ビニール製の手提げ袋に入れようとしました。
僕はとっさに、「有料なのはそっちですか?」とレジ袋を指さしました。「そうです」と店員さん。「じゃあ紙の袋は?」と訊くと、「こちらは無料です」とのこと。なので、「だったらそっち(紙袋)だけでいいです」と言いました。
それで紙袋のまま受け取ったのですが、そのときはすでに会計済みでした。アップルパイふたつと、レジ袋代を払ってます。
レジ袋を断ったので、当然その代金3円を返却してもらわなくてはならないのですが、店員さんはそのことに思い至っていません。アップルパイを渡して、あとは立ち去る僕に向かって「ありがとうございました」を言うだけ、という構えを見せています。
僕は、「えっと・・・この袋(紙袋)は無料ですよね」と言ってみましたが、店員さんはキョトンとして「はい」と答えるだけで、レジ袋代を受け取ったままであることに気づかずにいます。僕は打つ手がなくなってしまいました。
ハッキリと「レジ袋代返してください」と言えば済む話です。でも、それを言うとどうなるか。
店員さんは「すみません、失礼しました」と、失態を詫びねばならなくなります。それはいきさつ上しかたないことではありますが、僕は「たかだか3円で謝らせるのもなぁ」と気が引けてしまったのです。
たかが3円。それくらいなら損したとは思わない。でも、買ってもいない袋代を払うのは、なんか気持ちがスッキリしない。
なので、損得じゃなくて、気持ちを穏やかにするために返してほしかったのですが、そのためには店員さんに頭を下げさせないといけないのです。
たかが3円です。たかが3円のために、店員さんに「失礼しました」と言わせる?それはかえって申し訳ない。
お金は返してもらいたいけど、謝らせたくはない。僕はジレンマに陥りました。
時間にして1,2秒。僕は3円の無返却を指摘するか否か、脳内を激しく煩悶させました。
んで、最終的に無言で立ち去りました。「やっぱ言えねー」ってなり、モヤモヤを抱え込むほうを選んだのです。
こういうことはほかにもあります。コンビニで買い物するときです。
コンビニは基本的にお弁当に箸をつけてくれます。お店によってはサービスでおしぼりもつけてくれる。その、おしぼりサービスのあるお店で買い物するときに、ちょいちょい起こることがあるのです。
僕はお弁当を買うときはほぼ必ず箸をもらうのですが、お惣菜とか、一品ものを買うときは箸を断るんですね。
ベテランの店員さんにもなると、客が手に持っている商品を見て、バーコードを読み取る前に、箸やらスプーンやら、必要なものをカウンター上にスタンバイさせます。そこで僕が「箸いりません」と断ると、スタンバイさせていた箸をカウンターの下にひっこめるんですけど、箸だけじゃなく、おしぼりも一緒にひっこめちゃうんですよね。
僕は箸は断ったけど、おしぼりは断っていない。おしぼりは欲しいんです。なのに、店員さんはひっこめちゃう。
なんか店員さんの中では、箸とおしぼりがセットになっちゃってるみたいなんですよ。仕事だから毎日同じことずーっと繰り返してるわけじゃないですか。箸とおしぼりをセットで出す、っていうのを、1日何十回何百回、毎日のように繰り返している。
そうすると、箸とおしぼりは分離することができない、ふたつでひとつのもののように思えてくるんでしょうね。箸がいるなら当然おしぼりもいる。箸がいらないなら当然おしぼりもいらない。そのようなマインドになってしまうのでしょう。ベテラン店員さんの意識の中では、箸とおしぼりはピッタリくっついているのかもしれません。
だから、「箸いりません」と言われておしぼりまでひっこめてしまう。それはまあしょうがないんですけど、そうなると僕は、「おしぼりはください」とは言えないんですね。なんか、ちょっとあつかましい気がして。「ああ、おしぼりが・・・」と思いながらお店をあとにするのです。
同じことはまだあります。僕はコンビニで、お弁当を買うときと購入点数が多いときは、レジ袋をもらいます。小さいものを2,3個買う場合はレジ袋は断ります。
袋を断る場合は、商品をレジカウンターに置きながら「袋入りません」と言います。店員さんが「袋つけますか」と訊かなくていいように、先に言うのです。
店員さんは、同じ動作、同じ言葉を何度も繰り返さねばなりません。それって、けっこうしんどいですよね。ずーっと続けていると、ウンザリしてくるはずです。
なので、「袋つけますか」というセリフを1回だけでも省けるよう、自分から「いりません」と言うのです。僕は優しいですからね、ええ。
なのに、「いりません」と言うと、かなりの確率で返事が返ってこないのです。店員さんに、無視されてしまうのです。
これ、けっこう不思議です。別に愛想の悪い店員さんではないのです。ちゃんと「ありがとうございました」と言ってくれる。なのに、「袋いりません」にだけは返事をしてくれないのです。
どこのコンビニの、どこの店員さんであっても、高い確率でこの法則が成り立つのです。なぜなのでしょう。
ひょっとしたら、「マニュアル外のひとこと」だからかもしれません。コンビニは、比較的マニュアルがキッチリしています。「こういうときはこう」というお約束がしっかり決められている。
自分から「レジ袋つけますか」と質問するのも、マニュアルのひとつのはずです。そのマニュアルには、客のほうから「袋いりません」と言われたときの返事の仕方は記載されていないのでしょう。
なので、「袋いりません」というひとこと、マニュアル外のひとことを発せられると、面食らってしまうのではないでしょうか。面食らい、フリーズしてしまう。
だから返事をしないのです。それは愛想の問題ではなく、マニュアルの問題なのです。たぶんですけどね。
真相がどうなのかはわかりませんが、僕はそういうとき、「え、伝わってる?」と思うのです。返事がないから、当然ですよね。
で、「あの、聞いてます?」と言いたくなるんです。でも、言えない。小心者だし、それを言っちゃうと威圧的になるからです。店員さんを委縮させたくない。
だからそーゆー場合は、レジ袋をつけないかどうか、店員さんの対応を見て確認するのです。言わずに済ませちゃう。
ファミレスでも、やはり同じことが起きます。ドリンクバーを利用したときです。
僕はよく烏龍茶を飲むんですけど、たまに品切れになってることがあるんですね。ドリンクバーの烏龍茶は、濃縮された液になってて、ボタンを押すとその液と水が同時に出てきます。濃縮液を水で割って普通の濃ゆさの烏龍茶にするのです。
なので、濃縮液の残りが少なくなってくると、ボタンを押したときの出が悪くなり、水ばかり出てくるため、薄い烏龍茶になってしまうのです。その場合は、当然店員さんに交換を頼みます。
大体は交換が終わったあと、「お待たせしました」って言いに来てくれるんですけど、店員さんによっては気を利かせて、グラスに注いで持ってきてくれる人もいたりします。
その気遣いはありがたいんですけど、困ることがあります。そのような場合、ほぼ氷付きで持ってこられるのです。
僕はドリンクは氷なしで飲みたいんですね。冷たすぎると味わかりづらくなっちゃうし、体が冷えちゃうからです。
だから、本音では「あ、氷なしで飲みたいんですよね」と言って、さげてもらいたい。でも言えないのです。
わざわざ気を利かせて注いできてもらったのに、「いらない」っつって突っ返すのは申し訳ない。それに、突っ返したらその烏龍茶は捨てられちゃうかもしれないから、もったいない。
なので、笑顔で「あざーす」と受け取るのです。
そして、「キンキンに冷えてやがるっ・・・!」と心でつぶやきながら、歯に染みないようゆっくり飲むハメになるのです。
あと、言えないっていうのとはちょっと違うんですけど、こんなこともありました。
以前ファミリーマートでつけ麺風肉まんってのが売られてまして、けっこー気に入ってて、よく買ってたんですね。しかしこれが、誤解されやすい商品でして。
「つけ麵風肉まんください」って注文すると、かなりの確率で「つくねと肉まんですか?」って訊き返されるのです。しょーがないんですよね、つくねも置いてあるから。
皆さんも言葉にできないこと、ありますか。
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