猫じじいのブログ

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ETV特集『外国人技能実習制度を追う』がよかった

2020-10-22 22:17:24 | 社会時評


きょう、眠いのに、深夜の再放送 ETV特集『調査ドキュメント~外国人技能実習制度を追う~』を見てしまった。「外国人技能実習制度」は現代の奴隷制である。現代の人身売買制度である。改めてそう思った。

昔、読んだ本では、黒人奴隷は、アフリカ内陸の王国の王様が自分の贅沢のために自国民を輸出していたという。合法的だったという。日本だって、古代には、卑弥呼が領民を中国皇帝に捧げものとして献上した。江戸時代には、長崎の出島から女が外国に売られていた。

人権を無視した労働力の送り出しも、受け取りも悪い。
技能実習生は送り出し機関に大金を払って日本にくる。送り出し機関は受け取り側の管理団体にキックバックしている。実習生の雇用者は人権を無視して過酷な労働を課す。実習生が逃げれば、送り出し機関が違約金を管理団体に払い、送り出し機関は実習生の保証人に違約金を請求する。

そして、外国人技能実習制度を作った日本政府が一番悪い。合法的な奴隷制を現代につくりだしたからである。

問題の発端は、人手不足に陥った農家や養殖業や工場や建設業の人たちのために、1993年に、自民党が、安い労働力を、人権を無視して、海外から導入しようとしたことにある。外国人技能実習制度を廃止しなければいけない。

外国人にも、日本の労働法が適用されるようにして、人権を保護しないといけない。労働ビザをもって、日本に入国したからには、日本国憲法にもとづいて、人権を保護しなければならない。すなわち、労働ビザをもった外国人は、憲法の「国民」と見なすべきである。転職や住居の自由を保障しなければならない。移民の抑制は発行するビザの総数ですべきである。

人手不足に陥ったというが、人を雇って楽をしようとするから、人権を無視して、外国から労働力を入力することになる。

私の母には、縫製業を始めた兄が3人いる。兄弟のなかで最初にミシンを踏んで縫製を始めた長男は、戦争が始まる前に大阪で病死した。母のすぐ上の兄とその上の兄も、縫製を始めた。上の兄は自分でミシンを踏んで人を雇わなかったから、猛烈に働いても、いつも貧乏であった。下の兄は人を雇って縫製業を行っていたから、小金持ちだった。

人手不足というが、自分が働かなくて人を雇って搾取しようと思うから、人手不足になる。自分が働いてできる範囲に事業を縮小すれば、人手不足は問題なくなる。

雇う人たちより雇われる人たちのほうが、人数が多い。他人より豊かになろうという根性が悪い。それを助けて、自分の票田にしようとする自民党政治家はもっと悪い。刑務所にぶち込めばよい。

派遣労働も金持ちのための制度だ。派遣制度を廃止し、日本国憲法の精神にそった形に、労働法を戻さないといけない。派遣労働は、二重の搾取を合法化した制度である。派遣大手のパソナの会長の竹中平蔵も刑務所にぶち込めばよい。

[補足]
今年の3月27日のブログ『研修生を使って儲かる農業をする奴は地獄に落ちろ』も読んでください。


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