今日紹介するのは“The Lark Ascending”という15分ばかりの作品です。
これは『揚げひばり』の名で知られています。
先日行われた世界フィギュアスケート選手権大会で、韓国のキム・ヨナ選手がFSの演技でもちいた曲です。
『昇りゆくひばり』っていう意味でしょうか。
曲はヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスであり、レイフ・ヴォーン=ウィリアムスはジョージ・メレディスの同名の詩から曲名をとっています。
ヴァイオリンは雲雀。管弦楽は英国の田園の春の風景を表現しています。
空高く飛翔する雲雀はのびやかに歌いつづけ、そのはるか下にはおだやかな気候に恵まれた緑なす沃野が広がる・・・中間部に人々の営みを思わす民謡ふうの旋律もあらわれています。
先日、オペラファン様が寄せてくださったコメントに、詳しく紹介してくださいました。
こちらのコメント欄をご覧下さい。
ヴォーン・ウィリアムズ
代表作に「グリーンスリーヴズによる幻想曲」「タリスの主題による幻想曲」そして九つの交響曲が有名です。
「揚げひばり」
この曲の楽譜には19世紀イギリスの詩人ジョージ・メレディスの詩が掲げられているそうです。
彼(ひばり)は舞い上がり、周り始め
銀色の声の鎖を落とす
切れ目無く沢山の声の輪がつながっている
さえずり、笛の音、なめらかな声、震えるような声
空を一杯に満たすまで歌い続けるのは
声がしみ込んでいく大地の愛のため
そしてはるかに羽ばたき上がれば
我らが谷は彼の金色の杯となり
彼はそこからあふれ出る酒となって
我らも彼と共に昇っていく
この詩に刺激された作曲者が1914年に着手されたが、その年の8月に勃発した第一次世界大戦に召集の為、中断。終戦後、1920年12月ピアノ伴奏の形で初演。オーケストラ版の初演は1921年6月との事です。
空気の輪に乗って光の中に消えた後には、
まぼろしが歌っている
_ オペラファン様が寄せてくださったコメントより。
「もう行ってしまうの?朝はまだこないのに。あれはヒバリではないわ、夜の鳥ナイチンゲールよ」(シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より)
ヒバリと言えば日本では美しい空に歌う鳥と相場が決まっていますが、ヨーロッパでは朝に鳴く鳥なんですね。
「揚げひばり(The Lark Ascending)」も、すがすがしい晴れ渡った朝の空に、ヒバリが舞い上がっていくようなヴァイオリンの音型で始まります。
The Lark Ascending
He rises and begins to round,
He drops the silver chain of sound,
Of many links without a break,
In chirrup, whistle, slur and shake...
For singing till his heaven fills,
'Tis love of earth that he instills,
And ever winging ur and up,
Our valley is his golden cup
And he the wine which overflows
To lift us with him as he goes...
Till lost on his aerial rings
In sight, and then the fancy sings.
レイフ・ヴォーン=ウィリアムスのことは、こちらをご覧下さい。
これは『揚げひばり』の名で知られています。
先日行われた世界フィギュアスケート選手権大会で、韓国のキム・ヨナ選手がFSの演技でもちいた曲です。
『昇りゆくひばり』っていう意味でしょうか。
曲はヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスであり、レイフ・ヴォーン=ウィリアムスはジョージ・メレディスの同名の詩から曲名をとっています。
ヴァイオリンは雲雀。管弦楽は英国の田園の春の風景を表現しています。
空高く飛翔する雲雀はのびやかに歌いつづけ、そのはるか下にはおだやかな気候に恵まれた緑なす沃野が広がる・・・中間部に人々の営みを思わす民謡ふうの旋律もあらわれています。
先日、オペラファン様が寄せてくださったコメントに、詳しく紹介してくださいました。
こちらのコメント欄をご覧下さい。
ヴォーン・ウィリアムズ
代表作に「グリーンスリーヴズによる幻想曲」「タリスの主題による幻想曲」そして九つの交響曲が有名です。
「揚げひばり」
この曲の楽譜には19世紀イギリスの詩人ジョージ・メレディスの詩が掲げられているそうです。
彼(ひばり)は舞い上がり、周り始め
銀色の声の鎖を落とす
切れ目無く沢山の声の輪がつながっている
さえずり、笛の音、なめらかな声、震えるような声
空を一杯に満たすまで歌い続けるのは
声がしみ込んでいく大地の愛のため
そしてはるかに羽ばたき上がれば
我らが谷は彼の金色の杯となり
彼はそこからあふれ出る酒となって
我らも彼と共に昇っていく
この詩に刺激された作曲者が1914年に着手されたが、その年の8月に勃発した第一次世界大戦に召集の為、中断。終戦後、1920年12月ピアノ伴奏の形で初演。オーケストラ版の初演は1921年6月との事です。
空気の輪に乗って光の中に消えた後には、
まぼろしが歌っている
_ オペラファン様が寄せてくださったコメントより。
「もう行ってしまうの?朝はまだこないのに。あれはヒバリではないわ、夜の鳥ナイチンゲールよ」(シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より)
ヒバリと言えば日本では美しい空に歌う鳥と相場が決まっていますが、ヨーロッパでは朝に鳴く鳥なんですね。
「揚げひばり(The Lark Ascending)」も、すがすがしい晴れ渡った朝の空に、ヒバリが舞い上がっていくようなヴァイオリンの音型で始まります。
The Lark Ascending
He rises and begins to round,
He drops the silver chain of sound,
Of many links without a break,
In chirrup, whistle, slur and shake...
For singing till his heaven fills,
'Tis love of earth that he instills,
And ever winging ur and up,
Our valley is his golden cup
And he the wine which overflows
To lift us with him as he goes...
Till lost on his aerial rings
In sight, and then the fancy sings.
レイフ・ヴォーン=ウィリアムスのことは、こちらをご覧下さい。