にゃんこままの部屋

その時々に感じたことを、日記風につづります。

“The Lark Ascending”「揚げひばり」

2007-04-02 17:12:42 | 音楽 美術
今日紹介するのは“The Lark Ascending”という15分ばかりの作品です。
これは『揚げひばり』の名で知られています。
先日行われた世界フィギュアスケート選手権大会で、韓国のキム・ヨナ選手がFSの演技でもちいた曲です。
『昇りゆくひばり』っていう意味でしょうか。

 曲はヴァイオリンと管弦楽のためのロマンスであり、レイフ・ヴォーン=ウィリアムスはジョージ・メレディスの同名の詩から曲名をとっています。

ヴァイオリンは雲雀。管弦楽は英国の田園の春の風景を表現しています。

空高く飛翔する雲雀はのびやかに歌いつづけ、そのはるか下にはおだやかな気候に恵まれた緑なす沃野が広がる・・・中間部に人々の営みを思わす民謡ふうの旋律もあらわれています。

先日、オペラファン様が寄せてくださったコメントに、詳しく紹介してくださいました。

こちらのコメント欄をご覧下さい。

ヴォーン・ウィリアムズ
代表作に「グリーンスリーヴズによる幻想曲」「タリスの主題による幻想曲」そして九つの交響曲が有名です。

「揚げひばり」
この曲の楽譜には19世紀イギリスの詩人ジョージ・メレディスの詩が掲げられているそうです。

彼(ひばり)は舞い上がり、周り始め
銀色の声の鎖を落とす
切れ目無く沢山の声の輪がつながっている
さえずり、笛の音、なめらかな声、震えるような声
 
空を一杯に満たすまで歌い続けるのは
声がしみ込んでいく大地の愛のため
そしてはるかに羽ばたき上がれば
我らが谷は彼の金色の杯となり
彼はそこからあふれ出る酒となって
我らも彼と共に昇っていく

この詩に刺激された作曲者が1914年に着手されたが、その年の8月に勃発した第一次世界大戦に召集の為、中断。終戦後、1920年12月ピアノ伴奏の形で初演。オーケストラ版の初演は1921年6月との事です。
 
空気の輪に乗って光の中に消えた後には、
まぼろしが歌っている

    
   _  オペラファン様が寄せてくださったコメントより。



       

「もう行ってしまうの?朝はまだこないのに。あれはヒバリではないわ、夜の鳥ナイチンゲールよ」(シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より)

ヒバリと言えば日本では美しい空に歌う鳥と相場が決まっていますが、ヨーロッパでは朝に鳴く鳥なんですね。


「揚げひばり(The Lark Ascending)」も、すがすがしい晴れ渡った朝の空に、ヒバリが舞い上がっていくようなヴァイオリンの音型で始まります。


The Lark Ascending

He rises and begins to round,
He drops the silver chain of sound,
Of many links without a break,
In chirrup, whistle, slur and shake...

For singing till his heaven fills,
'Tis love of earth that he instills,
And ever winging ur and up,
Our valley is his golden cup
And he the wine which overflows
To lift us with him as he goes...

Till lost on his aerial rings
In sight, and then the fancy sings.


レイフ・ヴォーン=ウィリアムスのことは、こちらをご覧下さい。
コメント (9)
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モロゾフコーチの指導法

2007-04-02 09:53:47 | フィギュアスケート 他スポーツ
夕べの夜10時「関西テレビ」からの「新報道プレミアA」の項目に

“謎の名コーチ明かすミキティ復活の舞台裏”

と書いてありました。
主人に、私「謎の名コーチって誰だろう?」って聞いたら、
    主人「そりゃ、モロゾフコーチに決まっているだろう。」と言う答え。

まあ、普通に考えればそうだろうけれど、モロゾフコーチは有名だし、謎の人物なのかな??




謎の名コーチとは、やはりニコライ・モロゾフさんでありました。
スケートファンでないと一般にはまだ広く知られていないのかなと思いました。

モロゾフコーチの指導法で、高橋選手は、実力はあるのに精神面で弱い部分があるので、自信を持たせるように指導していると言うことは、以前にどこかで聞きましたが。

モロゾフさんが、次々とメダリストを育てられるのは、技術面での指導はもちろんのこと、選手の精神面においてもケアできるコーチなのだなと思っていました。

安藤選手の今回の指導法は、「練習をわくわくした気持ちでとりくむようにさせること。」とテレビで語っていらっしゃいました。

試合直前の練習は、4回転の練習を積極的にする、4回転を成功させることによって、その場にいる審判員たちの心象を良くする、ライバルたちにプレッシャーを与えるという心理作戦もねらって。

FSでは、プレッシャーもかかる最終滑走ということもあり、負担のかかる4回転は飛ばないように指示。
安藤選手は「最終滑走の重圧はあったので、4回転を飛ばずともそれなりの緊張をもって演技に臨んだ。」と語っています。

以前にも聞きましたが、モロゾフコーチは本番前に安藤選手に、「一つ一つのエレメントをしっかりとこなすこと。」と指示していました。


モロゾフコーチの、選手の個性を見抜きそれにあわせた指導法は、及ばずながら親である私たちも参考にさせていただきたく思います。
コメント (1)
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