兵庫県立芸術文化センターのワンコイン・コンサートにヴァイオリンの太田雅音さんが出演しました。
ワンコイン・コンサートとは、「入場料が500円で、気軽にコンサート気分に浸る、贅沢な1時間。」がキャッチフレーズのコンサートです。
公演カレンダーの4月(17,18日)の欄をご覧下さい。
明日もコンサートはありますが、残念ながら満席となってしまいましたね。
1985年生まれの、現在21歳ですが、到底その年齢とは思えない、なんとも渋い音色を出される方ですね。。
音が妙に「熟成」されている という感じです。
若さが放っている華やかさみたいな
音を想像して行ったものだから、そのあまりの違いに戸惑ってしまいました。
すごい技術のある方だと思いました。アンコール曲も
もの凄い超絶技巧を披露されていました。
雅音さんが壇上に出てきてから、
演奏を終えるまで、彼が一回り以上も大きな人に見えたことが印象的でした。
演奏を終えて、おしゃべりをすると普通の青年に見えるんですよ。
要は、演奏中の彼が放っているオーラみたいなものが
そう見せているんだと思います。
テレビで聴いた五嶋龍さんのヴァイオリンのように、超絶技巧の演奏プラス心の琴線に触れるような・・っていうのではまだなく、
テレビで聴いた、千住真理子さんのような
ヴァイオリンの持つ「深み」とか
「慈しみ」みたいなのはまだまだなく・・
そういうものは、これから身に付けて いく人なんだろうなと思いました。
日経ネット関西版に太田さんに関する記事(2006年8月)が、ありました。
プログラム
べートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番ヘ長調O「春」
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ
第3楽章 スケルツォ アレグロ・モルト
第4楽章 ロンド アレグロ・マ・ノン・トロッポ
ドヴォルザーク:4つのロマンチックな小品
第1曲 アレグロ・モデラート
第2曲 アレグロ・マエストーソ
第3曲 アレグロ・アッパッシオナート
第4曲 ラルゲット
プロコフィエフ:3つのオレンジへの恋より マーチ
パガニーニ:ロッシーニ「タンクレディ」のアリア「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲
ピアノ演奏は富岡順子さんです。
富岡さんのプロフィールはこちらをどうぞ。