2009-0311-yhs449
青空へ
背伸びしをりし
黄水仙 悠山人
○俳句写真、詠む。
○空は青。その空へ首を伸ばしている黄水仙。季語は、「水仙」が冬、「黄水仙」が春、と『新版・俳句歳時記』(雄山閣)。
□俳写449 あをぞらへ せのびしをりし きずいせん
【写真】自宅。
【memo-俳句歳時】近年のように気象変動が激しく変わると、季語も不安定にならざるを得ない。先月発刊の『新版・俳句歳時記』(桂信子ほか監修、雄山閣、2001年初版1刷/2009年3版1刷)では、花火・蜻蛉・西瓜・シクラメンを夏(従来は秋)・夏(秋)・夏(秋)・冬(春)と例示している。私の作品のように、水仙と黄水仙では季語が全く変わるから、季語句に仕上げる場合には季語辞典・歳時記の類が欠かせない。前掲書が文庫版であるのはいいとしても、1500㌻もあるから気軽にポケットへ、とはいかないだろう。印刷・製本は申し分なし。