2010-1117-yts991
暑きころ花の盛りと見せたるに
合歓いまはただしづかに寝ぬれり 悠山人
○短歌写真、詠む。
○赤い羽毛の波が風に揺れている、合歓の大木・・・その風景もいつしか晩秋になってしまった。今はたくさんの実をつけた莢が、ときおり吹く風にさやさやと音を立てる。この夏は異常な暑さだった。
¶寝(い)ぬ=「(自ナ下二)(ね・ね・ぬ・ぬる・ぬれ・ねよ)〔名詞「寝(い)と下二段動詞「寝(ぬ)」とが複合したもの〕寝る。眠る。」(旺文社版『全訳古語辞典』)
□短写991 あつきころ はなのさかりと みせたるに
ねむいまはただ しづかにいぬれり
【写真】きのう、赤坂公園で。