2010-1120-yts992
栄やしたる人のすがたもいまはなく
花のいのちもただにいくのみ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○花の盛衰に人の生死を重ねる。たとえば『風姿花伝』の花は、人の生き様そのものではないか・・・そんなことを思いながら、夥しい桜の落ち葉が広がる園内を歩く。「いく」に「生く」「逝く」を掛ける。
¶栄(は)やす=「引き立てる。また、ほめそやす。」 別見出し語の「囃(はや)す」は、「声を出して調子をととのえ、引き立てる。」(旺文社版『全訳古語辞典』)
□短写992 はやしたる ひとのすがたも いまはなく
はなのいのちも ただにいくのみ
【写真】前に同じ。欝金桜の樹の下で。