goo blog サービス終了のお知らせ 

悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

149 木枯しに紅葉

2006-01-28 04:30:00 | 新古今集

 久しぶりの小町。それもだが、「もみぢて」の四文字にこだわって採歌。(略注)
 晩秋の降り積もる紅葉と、恋人の心の冷たくなるさまの交錯、と小学版。「葉」の字は、意識して散らしてみた。
 ひらかなy149:こがらしに もみじしたはの つもるころ
          ことのはまでも つめたくなるのね
 ひらかなs1802:こがらしの かぜにもみぢて ひとしれず
          うきことのはの つもるころかな
【略注】○もみぢて=紅葉(もみじ、こうよう)して。この歌を取り上げた第一の
    動機は、この平仮名四文字をどう文法解析するか、という点にある。い
    まこれを書いている時点では、小学版以外の全集三本が手元にないの
    で参照出来ないが、小学版には注がない。動詞とすれば、当然終止形が
    なければならないのに、旺文社版古語辞典にも、広辞苑にも欠ける。現
    代語では、あまり抵抗なく「名詞+する」の造語法が受け入れられるが、
    古代語ではどうだったか。自身の懸案とする。
    ○小野小町=悠 066(09月26日条) 既出。


最新の画像もっと見る