2006-1212-yis042
忘れるな? さあどうかしらこれからは
あなたに倣って浮気するかも 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書は、「かたらひたる男のもとより、忘るなとのみ言ひおこすれば」。あれほど親しくしていたのに、このごろは便りもおろそか、お顔も見せない。勝手に約束をすっぽかして、挙句の果てには、たった一言「忘れないでくれよ」ですって? 紫にも同旨の歌がいくつも見られた。
¶語(かた)らひ=終止形「語らふ」。この派生語はかなり幅広い。現代語に残るのは「話す、語る」(地方語では「仲間になる」も残る)の意味だけだが、古語では、仲良くする、親しくする、夜伽語りする、相談する、言い寄る、などなど、実に多様である。さらに詳しくは、ぜひ古語辞典を参観されたし。
□和042:いさやまた かはるも知らず いまこそは
ひとのこころを みてもならはめ
□悠042:わすれるな? さあどうかしら これからは
あなたにならって うわきするかも
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