2007-0423-yis143
私にも恨む気持ちはあるのです
それをあなたは無視なさるのね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書は、「かきたえておとせぬ人に」と恨み言。すっかり手紙も寄越さなくなった人に。珍しく、「lover」とか「boyfriend」という意味での、「君」が登場した。『万葉集』で頻出の「君」は、「my lord」 とか 「His Majesty」が普通。
¶か(掻)きた(絶)ゆ=cf. 「第130歌 数知れず」(今月10日)。
¶な(無)きにな(為)す=<無いものとみなす。ここでは「うらむべきこころ」を無視するのである。>(新潮版)
□和143:うらむべき こころばかりは あるものを
なきになしても とはぬきみかな
□悠143:わたしにも うらむきもちは あるのです
それをあなたは むしなさるのね
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