2006-1224-yis054
あの時は「またそのうちに」と言ったのに
やはりうらみが当たったのよね 悠山人
○和泉式部集、詠む。
○詞書はこうである。「ものへいにし人、ひさしくおとせぬを、ものなどとはするに、このほどと言ひけるも、すぎければ」。見易い漢字交りでは、「物へ去(い)にし人、久しく音(訪)せぬを、物など問(尋)はするに、この程と言ひけるも、過ぎければ」。新潮版注を繋げると、「どこかへ出かけた男が、[長く音信不通なので、]どうしたのか尋ねてみたところ、そのうちに(うかがいます)と言ってきたが、その後も音沙汰なく時がたったので。」([ ]内は悠山人補)
¶こころ(心)のうら=「心の裏」(=本心)、「心の占(うら)」(=予想)。現代詠の「うらみ」は「占見」に「恨み」を懸けた。
□和054:わすれなん ものぞとおもひし そのかみの
こころのうらぞ まさしかりける
□悠054:あのときは 「またそのうちに」と いったのに
やはりうらみが あたったのよね
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