悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

158 もう一度見たい

2006-02-13 07:15:00 | 新古今集

 作者が勅使として訪ねた、伊勢神宮の帰りに詠んだ。現代詠に五十鈴川としなかったのは、この記事を読んだあなたに、古称に親しんでもらうため。
 ひらかなy158:もういちど みたいものだと ふりかえる
          みもすそがわに さわぐしらなみ
 ひらかなs1881:たちかへり またもみまくの ほしきかな
          みもすそがはの せぜのしらなみ
【略注】○見まくのほしきかな=見たいものだ。上一活用動詞「見る」の未然
    形「み」に、推量助動詞「む」のク語法「まく」で、「見まく」(見ること、見
    るだろうこと)。体言なので格助詞「の」を付けて、この場合は、所有格
    的に使われる。「まく」は万葉集に多出だが、新古今では希用。「ほしき
    かな」は「欲しいなあ」。旺文社版古語辞典には、「見まく欲し」「見まく欲
    (ほ)る」が、同旨見出し項目になっている。
    ○御裳濯川=五十鈴川の別称・古称。倭姫伝説に由来。和歌のほか、
    能楽でもこの名でよく知られる。 
    ○源雅定=雅実の子。『大鏡』の作者か。



最新の画像もっと見る