悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真460 みどりなす

2007-09-21 00:30:00 | 短歌写真
2007-0921-yts460
みどりなす黒髪なだらめるがごと
わが言の葉の流れまほしけれ   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇晶子といえば「みだれ髪」。
¶なだらむ=「なだらかにする。平穏にする。」(『古語辞典』) 『逆引き辞典』で「なめらか」に、「なだらか。なめる。」 

短写460 みどりなす くろかみなだらめるがごと
        わがことのはの ながれまほしけれ
【写真】露語版(世界の長髪22女性)から借用、著作権に配慮。
【memo】十二単・源氏物語関連の、再現写真多数のUSL。
  http://kyoto.cool.ne.jp/eva_genji/050904hair.htm

image405 晶子没後65年

2007-09-21 00:25:00 | images
2007-0921-yim405
title : AakikoInMem
yyyy/mm : 2007/09
memo : 与謝野晶子(1878(明治11)年12月7日 - 1942(昭和17)年5月29日)。今年は没後65年ということで、いま記念展が催されている。リーフレットには代表歌が一首。cf. 「短歌写真125 清水へ-晶子(2006年04月09日)」。
【memo2】与謝野晶子文芸館さま。ことしもありがとうございました。

短歌写真459 暑夏の日に

2007-09-20 00:10:00 | 短歌写真
2007-0920-yts459
暑夏の日に負けじとぞ咲く花あれば
月に隠れしものも思ほゆ   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇猛暑の日に向かう花もあれば、眉月にひっそり咲く花もある。

短写459 しょかのひに まけじとぞさく はなあれば
        つきにかくれし ものもおぼほゆ
【写真】先月の撮影。、

image404 草山丹花

2007-09-20 00:05:00 | images

2007-0920-yim404
title : Pentas lanceolata
yyyy/mm : 2007/09
memo : 草山丹花(くさ さんたんか)。ペンタス・ランケオラタ Pentas lanceolata。エジプト星芒草 Egyptian star cluster。沖縄では三段花(さんだんか)とも言い、夏の暑さに負けない三花に数える、と聞く。私はこの花が「山丹花」に似ているとは思えないのだが、命名者はそう見たようだ。縁戚関係はない。古代エジプトでは星を五芒星として、ヒエログリフに残し、この花に星を代表させた。そこから後世、通名のペンタスが出たのだろう。「五」は、古代ギリシャ語では、「Η ΠΕΜΠΑΣ」(へ・ペンパス。アクセントは最終音節)で、派生形に -t- が現れる。この場合、ラテン語は全く無関係。


短歌写真458 ももあまり

2007-09-19 00:40:00 | 短歌写真

2007-0919-yts458
ももあまりよそとせふりて今になほ
四民の是非の論ぜられしか   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇菜園の隅で、秋桜が色とりどりに咲き乱れている。それを見て、日本人の生活の格差が急速に開いている、という実感を詠う。社会詠。
¶ももあまりよそとせ(百余り四十年)=明治維新から140年。
¶四民(しみん)の是非=維新政府・自由民権派とも、「四民平等」という新しい思想を広めるのに、躍起となっていた。

短写458 ももあまり よそとせふりて いまになほ
        しみんのぜひの ろんぜられしか
【写真】「四民」に合わせて、コスモス四花を四分の一ずつ切り、残りの背景に合成。
先日、自宅で。


俳句写真154 秋の日を

2007-09-19 00:10:00 | 俳句写真
2007-0919-yhs154
秋の日を
玻璃茉莉花の
しのぶあり   悠山人

○俳句写真、詠む。
○一年ぶりぐらいに立ち寄った花園で、「宝塚」に出会う。強烈な秋の日差しを避けて、半日陰の室内にたたずんでいた。ドゥランタ・エレクタ・タカラヅカ  Duranta erecta 'Takaraduka。通名はデュランタ。別名に、台湾連翹(たいわん れんぎょう、針茉莉(はりまつり)。ここは、「玻璃茉莉」の一説を採る。『逆引き辞典』によると、「避ける」の意味では、「避く」よりも「しのぶ」が一般である。
□俳写154 あきのひを はりまつりくゎの しのぶあり
【写真】花見本園で、先日。

短歌写真457 草原に

2007-09-18 02:05:00 | 短歌写真

2007-0918-yts457
草原の賢き者も怒れるか
くらき時代に賢しら人に   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇通名メドウ・セイジの特徴である、「動物の咆哮」似から着想。花については、「image403 草原賢者草」参照。

短写457 くさはらの かしこきものも いかれるか
        くらきじだいに さかしらびとに
【写真】先日、自宅で撮影


image403 草原賢者草

2007-09-18 02:00:00 | images
2007-0918-yim403
title : Salvia guaranitica
yyyy/mm : 2007/09
memo : 「短歌写真457 草原に」の庭の花を、少しだけ厨房に飾ってみた。サルウィア・グアラニティカ Salvia guaranitica(SG)。通名はメドウ・セイジ meadow sage(MS)、直訳して草原賢者草。これも花名に混乱があって、本来はサルウィア・プラテンシス Salvia pratensis(SP) が MS であるのに、いつの間にか類似の SG が MS として流通している、というのが、私の現状理解である。これだけ広く混用されると、今さら修復は難しいと、ある人は嘆く。SG は、花の外見が動物の「咆哮」に似るのが、大きな特徴である。

短歌写真456 たをやかに

2007-09-17 01:30:00 | 短歌写真
2007-0917-yts456
たをやかにひとり立ちたる花於久良
秋色にぞといまだ咲きをり   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇花オクラ
。詠ってもみる。
短写457 たをやかに ひとりたちたる はなオクラ
        あきいろにぞと いまださきをり
【写真】同前。電線・建物を丁寧に除去。

俳句写真153 感じ入る

2007-09-17 01:25:00 | 俳句写真
2007-0917-yhs153
感じ入る
造化奇妙の
花芯かな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○秋桜。コスモス。普通の視覚では分からない超接写で観察すると、しみじみ「造化の妙」などといいう言葉が、思い浮かんでくる。
¶造化奇妙(ざうくゎきめう)=「運のよいこと。しあわせ。」(『広辞苑』) 「造化の妙」と掛ける。
□俳写153 かんじいる ざうくゎきめうの くゎしんかな
【写真】自宅で謳歌(桜花)。