悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

俳句写真442 菜の花の

2009-02-21 07:00:00 | 俳句写真
2009-0221-yhs442
菜の花の
月にさきだつ
明きかな   悠山人

○俳句写真、詠む。
○すぐ近くには、河津桜の綻び待ちもあり、時を待てない菜の花もちらほら。菜の花月を異名とするのは三月。「さき」は「先」と「咲き」を掛けている。
□俳写442 なのはなの つきにさきだつ あかきかな
【写真】人通りを気にしながら、自然光での撮影。
☆時之栖09

短歌写真722 とし過ぎて

2009-02-20 05:00:00 | 短歌写真
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とし過ぎて聖誕の花つつましく
咲きをりたるは時なきがごと
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○御殿場の夕刻、まだ空気は冷たい
。でもクリスマス・ロウズが咲いていた。「とし」は「年」「疾(と)し」と掛ける。
□短写722 としすぎて せいたんのはな つつましく
        さきをりたるは ときなきがごと
【写真】発光なしの撮影。

☆時之栖08

俳句写真441 人さりて

2009-02-19 04:30:00 | 俳句写真
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人さりて
ゆるり咲きたる
木瓜の花   悠山人

○俳句写真、詠む。
○自作の陶の器に山野草を盛って楽しむ、という趣向の展示会へ行く。 季語辞典には「木瓜」を分けて、「木瓜の花」を春、「木瓜の実」を秋とする。
□俳写441 ひとさりて ゆるりさきたる ぼけのはな
【写真】PureLadiesGroup の第1回作品展は片付け中。あわてて1枚だけ撮影させてもらう。発光なしで甘ピン。旬日ほど前。

短歌写真721 見上ぐれば

2009-02-18 05:00:00 | 短歌写真
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見上ぐれば雲居にまがふ高き城
魔神さへをも虜にせりと
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○ちらほら聞えてくる『The Devil Wears Prada』
。小説、映画とも世界的なヒットだとか。PRADA 館は見上げてもなかなか全容がつかめない。照明灯は、P. が miumiu と鳴いて妹(あるいは娘)を呼び寄せている、と見る。
□短写721 みあぐれば くもゐにまがふ たかきしろ
        ましんさへをも とりこにせりと
【写真】4:3で撮影のまま。
【memo-「いちずな」末摘花】源氏の作者が、敵意剥き出しのまま、醜女の極みとでも言いたげな
末摘を、徒に登場させるわけがない。別の論者は、「暗愚なほどにいちずな」末摘像を描く。藤田加代氏は、末摘花巻と蓬生巻との違和感を比べて、光君に一つ覚えの唐衣と揶揄されても、なお「強さと美しさ」を失わない、とさえ言うのである。(西沢正史編『女性の生き方事典』、国書刊行会、2008。数十編の小論集)
☆時之栖07

短歌写真720 世のひとよ

2009-02-17 05:30:00 | 短歌写真
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世のひとよよしやはつかにありとても
時のあましとすぐしてあれよ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○人人が少しずつでも優しい気持ちになれば、世の中も少しずつ住みよくなろうというもの。DOLCE & GABBANA が見えたところで一首。伊語 dolce は、「優しい、甘い(形、副)
」。
□短写720 よのひとよ よしやはつかに ありとても
        ときのあましと すぐしてあれよ
【写真】看板から dolce だけを残すために、PCで加工した。
【memo-季語】いまさら季語など、と考えている「俳人」は多い。このごろ無作為に開いて見ている季語辞典(ホトトギスではない)を見ているが、そこには数千語(もしかして万を超えるか)が載る。私には、それらを暗記して駆使する力は、全くない。例えば「風」。油風、あゆ風、こち風、土風、馬糞風、蒙古風、あい風、あえ風、長瀬風、山瀬風、色取風、色無風、鳩吹風、などなど。「祭」も「花」も、数百。日外アソシエーツ編・刊『逆引き季語辞典』(1997)。逆に、小中学生向けの(とは明示しないが)『短歌・俳句季語辞典』(ポプラ社、2008)は、眺めるだけでも十分に楽しい、大判・厚手の書である。
☆時之栖06

俳句写真440 いかなるや

2009-02-16 03:00:00 | 俳句写真

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いかなるや
競ひあひての
つひにては   悠山人

○俳句写真、詠む。
○貝塚息吹の高さ比べ。人の世も似たるさまにや。
□俳写440 いかなるや きそひあひての つひにては
【写真】相当高いから、鉄パイプ支柱が何本もあるが、丁寧に削除した。樹間に VALENTINO などとある。2月14日は狂騒だったが、ラテン語形は Valentinus、英語形は Valentine、そのイタリア語形が Valentino。
【memo-「醜女」末摘花】少しでも末摘花を知る人は、申し分のない光源氏がなぜ、どうしようもない末摘と関係するに至ったか、誰でも不思議な気がするに違いない。けれども大抵は頭の隅に留めてしまって、どうせなら華やかな光君や夕顔や空蝉の方が、となる。だから先月の新刊、『端役で光る源氏物語』(世界思想社、12の論集)は面白い。編者でもある久保朝孝氏は彼女を評して、「間違いなく醜女」とする。論者によれば、末摘は醜女の七条件を具えている。さらに言えば、「暗愚」だ、とまで断定。そこへ登場するのは、「端役」女官大輔女房・・・というわけだ。私の別稿「源氏物語歌集-悠山人編」では、077歌(2007年06月17日)など参照。

☆時之栖05


短歌写真719 アヌビスの

2009-02-15 04:00:00 | 短歌写真
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アヌビスの時の量りは未だなれど
わが傾きは善や悪やと
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○御殿場へ着く。まずはカイロ博物館で見た、裁きの神を思い出した。アイギュプトス(エジプト)神話では、冥府で生前の善悪を厳しく裁かれる。裁くのはアヌビス神である。
□短写719 アヌビスの ときのはかりは いまだなれど
        わがかたぶきは ぜんやあくやと
【写真】御殿場アウトレットで。
☆時之栖04

俳句写真439 静謐の

2009-02-15 03:50:00 | 俳句写真

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静謐の
時ありてこそ
まさきかれ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○今でも「東司」は寺などに残るが、「厠」「憚」「便所」「手水」などは、現代語としては死語になった。日本語勢は辛うじて「お手洗い」が残り、ほかはすべて「トイレ」になった。施設内では、日本語(トイレ)・英語・北京語・韓国語がよく見られる。写真の一室には、冬季でなくても陶器の暖かさ・清潔感が漂う。健康は余人の計らざるところに徴(しるし)あり。「まさきかれ」は「will be healthy」。
□俳写439 せいひつの ときありてこそ まさきかれ
【写真】前出センターで。
☆時之栖03


俳句写真438 高峰は

2009-02-14 05:10:00 | 俳句写真

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高峰は
時のうつりて
なほたかし   悠山人

○俳句写真、詠む。
○近くで見上げるこの山は、瞬時にして景観が変わる、「活火山」である。
□俳写438 たかみねは ときのうつりて なほたかし
【写真】風景の激しく流れる車中から、窓ガラス越しに撮影。
☆時之栖02


俳句写真437 富士ふもと

2009-02-14 05:00:00 | 俳句写真
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富士ふもと
いかなる時の
栖むらんか   悠山人

○俳句写真、詠む。
○富士山麓で一休止しながら、ここで「時が栖(棲)む」とは何か、と考えた。
□俳写437 ふじふもと いかなるときの すむらんか
【写真】富士ビジターセンターで、先日。しばらく「時之栖」(ときのすみか)吟行。
☆時之栖01