津軽の縄文遺跡4ヶ所をめぐり
大鰐温泉に宿をとり
秋田内陸縦貫鉄道縄文小ケ田駅
付近の伊勢堂岱に向かった
霧雨の中高速道路を飛ばし
大館能代ICへ2時間で着いた
まず資料館で下調べ
完全な形で出土したのはこの
高さ19cmの板状土偶だけだとか
あたまに2つあなが開いているのは
髪の毛を表しているそうだ
あとは皆小さな破片の割れた土偶
資料館を出て
徒歩20分遺跡に向かった
森の中に橋脚だけが突然現れ
異質だなぁと思ったら
高速道路の橋脚で遺跡を貫通するため
中止となりそのまま残したとの事
四千年前の縄文遺跡が
閉じ込められているところを
貫通するなどとんでもない
ルートを変更したのは
賢明な施策だった
森の小道を登り原っぱに出れば
環状列石が4ヶ所
人も居なくしばらく縄文の世界に
浸り切った
それにしてもこの様な重い石
どこから運んだか
祭祀のためとは言え
数千年に渡って担ぎあげた
結果が環状列石4か所も
まだ発掘すればあるかも知れず
担ぎ上げる労力と執念は
驚くほかない
丘の外れには深さ1m幅1m
長さ100mに及ぶ溝状遺構も
あるが
環状列石と同じ時代と言う
縄文後期(約4000年前)の身分階層のない
平和な時に人々は淡々と石を運び
どこかと交流しての結果か・・・
それとも
人間は思考が同じなのか・・・
爽やかな風が丘陵を吹抜け
しばらく悠久の時を思い巡らした