津軽平野を走って
岩木山が徐々に近づいてきた
その麓に大森勝山遺跡がある筈だ
自動車ナビは効かず
外れのガソリンスタンドのお兄さんに
聞いても津軽弁でわからず
最寄りの管理施設に
電話して行き先を聞いても要領を得ない
迷走しているうちに
小さな看板が目に入りようやく辿り着いた
りんご畑の傍に
広い砂利敷き駐車場
パンフ置き場、仮説のトイレがポツンと
置いてあり
見学者の自動車が脇に2台停まる
ここはまだまだ
整備されていない様だが
かえって違和感はない
隣はリンゴ畑でまだ小さい
道案内版表示に従って
森中を歩き出したが
踏みならされた小道は
次第に縄文の世界に誘う
突然開けた大地の向こうに
岩木山がドーンと見え
初夏の樹木が風に靡いて
縄文時代と同じ景色か
ストーンサークルが現れた
直径約50mの円形環状列石の後ろに
岩木山が構えて
冬至の日には山頂に太陽が沈む
祭りの頂点に達する祈りの場
なんと神々しいではないか・・・
周囲から祭りの道具と考えられる
円盤状石製品が250点見つかっている
周囲に建物は見受けられず
雄大な自然の中
岩木山とともに生きた
縄文人を想いロマンは尽きない