(第8回)登山路、ヤクシマツチトリモチ
ヘツカリンドウの撮影を切り上げて、山頂に登ってみることにしました。4年前の春以来久しぶり。途中、キイチゴ(リュウキュウイチゴ×ヤクシマキイチゴ)の調査をしたいのですが、今は花も実も時期外れ、時間もないことですし、今回はパスということに。下の写真には、カンツワブキとリュウキュウイチゴの葉が、一つ上の写真の下方には、一見ハチジョウイチゴ(ビロウドカジイチゴ)に似た形のリュウキュウイチゴの葉が見えます。
ツチトリモチ(ツチトリモチ科)も、ヤッコソウに負けず劣らずヘンテコな植物です。写真は(たぶん)ヤクシマツチトリモチ。ツチトリモチ、キイレツチトリモチなど数種があり、同定には小さな粒粒に見える花の構造を調べねばならず、厄介です。上の写真の緑の葉は、キッコウハグマ(キク科)。低標高地に見られるホソバハグマに対し、通常は高標高地に多く見られますが、環境によっては低い場所でも見ることが出来ます。今回チェックしたい植物の一つです。