青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

日記 2022.4.19

2022-04-20 08:30:09 | コロナ、ウクライナ問題、日記




ここのところ天気が悪いので、山には行かずに、地下のWi-Fiスペースでデスクワークに専念しています。午後になると、ロシア人とかイラン人とかキューバ人とかが集まってきて騒ぎ出し、なんだかんだ話しかけてくるので、仕事になりません。



「中国の蝶」のほかに、「中国の野生植物」にも並行して取り組むことにしました。全100巻、各数100頁。すでに出来上がっている7~8巻を再構成しています。蝶のように一冊の中に「日中英」文を詰め込むのではなく、それぞれ独立の巻にしようと考えています。中には、英訳した後、日本語の原文を廃棄してしまっているのもあって、それらは改めて日本語に再翻訳します。大変な作業なのですが、頑張るしかありません。



今日も、さっきまでキューバの兄ちゃんが横のテーブルに来て、落ち込みまくっていた。こいつは滅茶ロー・テンションで、普段はスマホでキューバにいる家族と大声で延々と話している。自称37歳(でもどう見ても27歳以上には見えないんだけれど)。とにかく“かまってちゃん”で、毎日のようにいろんな不満を延々と聞かされる。聞かされる、といっても、英語が全く喋れないということで、スマホ翻訳機でスペイン語からの翻訳。悩みの内容はいつも同じ。「37歳にもなるのに仕事にありつけない」「このホテルに10か月も泊まってるのに全然予定(フランスに行こうとしている?)が進行しない」「みんな英語ばかり喋ってスペイン語を喋らないので頭がおかしくなりそうだ」「家族と一緒に暮らしたいのに離れ離れになって何年も会っていない」「俺はキューバ人なのにアフリカの黒人と間違えられている」「キューバのパスポートで行ける国は僅かしかない」「キューバに生まれたというだけでなんでこんなに差別されなきゃなんないんだ」「それもこれもキューバの政治家のせいだ」「世の中狂ってる」、、、。と、毎日のように聞かされる(スマホの翻訳機の声で)わけです。



誰かが近くにいたら、その人に振ります。この間は、自転車でヨーロッパ一周しているベルギーのおじいちゃんに振りました。この人が滅茶真面目な人で、真剣に相談に乗ってあげていた。結論は「君は来るところを間違えた、スペインに行けばよかったのだ、みんなスペイン語が喋れる」。



さて、どうやってスペインに行くか?キューバ・パスポートでは飛行機に乗れないんだそうで。ちなみにお金は持ってるみたい(なんせ10か月もホテルに泊まってる)。スマホで見せて貰ったキューバの実家は、凄い豪邸。紹介してもらった(しょっちゅうスマホで喋っている)お姉さんは、凄いセクシーで美人のカリビアン、でも、やっぱり20代にしか見えない。



昨日は、ロシアの姉ちゃんに振った。この人もまじめで、いちいち一生懸命(一時間以上!)応えていた。「なんでキューバ人というだけで差別されにゃならんのか?」「家族にずっと会えない(毎日スマホで話しているけれど)、こんな理不尽で不幸なことは許されるのか」、、、、そんなこと言われてもねぇ~。



そりゃ、私たちロシア人も同じ。ここにいる日本人のおじいちゃんだって、天涯孤独で、74歳になっても一人で頑張ってんだよ。あんたは若いし、家族もいるし、幸せじゃない。



今日も、キューバ人が現れたタイミング(昼飯の時間)で、運悪くロシアの姉ちゃんがやってきて、また捕まって同じ愚痴を延々と聞かされていた。キッチンに行った隙に、うまくトンズラしました(僕もほっとした、笑)。



ロシアの姉ちゃんは、静かでおとなしい人なんだけれど、前からずっといるロシアの22歳青年は、躁うつ病の躁状態ではないかと思えるほど、ハイテンション。イランの兄ちゃん(こいつがまたハイテンション)とセットで、毎日なんだかんだやってます(彼らが何のためにギリシャにいるのか、良く把握していない)。今日もこれから出現する(さっきから何度も顔を出して、いまも来ていて、僕が書いてるパソコンを覗いてる)ので戦々恐々です。昨日は、夜中の0時まで、ロシアン・ポーカー(複雑なルールのトランプ)に付き合わされた。「僕はやり方知らん」と、隣のテーブルにいたイラクのおっさんに振った。そのおっさんは普段は寡黙なんだけれど、トランプと聞くと突然饒舌になって、大声でまくし立て始めた。曰く「断る、俺はプロのギャンブラーだ、そんな子供の遊びみたいなのは出来るわけがない」と、ギャンブルが何たるかを、延々と説明し始めた。



ということで、結局昨夜は仕事が出来ずに、延々とトランプをやらされていたわけです。今日はどうやって逃がれるか、今から考えときゃなりません。



このロシアの青年(見かけは10代にしか見えない)は、滅茶苦茶クレバーで、例えば日常的に使えるメジャー言語が5か国語(ロシア語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語)、日本語も相当喋ります。イスラム語とか中国語とかヒンズー語とかも。日本語以外はほぼ全く喋れない僕からしたら、どんな頭の構造してんだろうと思ってしまいます。



まあ、安いゲストハウスなんで、いろんな国からのゲストがいるわけなんですが、不思議とアメリカ人が少ないですね。ボストンのお婆ちゃん(ロシアの青年と会うのを嫌がって逃げ出してしまったみたい)と、同じくボストンの旅行作家のおじいちゃん(同じく別のホテルに逃げ出した、明日街でお茶を飲みます)だけです。



アメリカ人が少ない、ということで言えば、5‐6年前までズ~ッと利用し続けてきた、中国各地のユース・ホステルでも(ヨーロッパ人は多いのに)何故かアメリカ人は少なかった。ベトナムの外国人観光(避暑)地サパでは、白人メインなのにアメリカ人はほぼ皆無。アメリカ人は一体どこにいるのでしょうか?



そういえば、今回のギリシャでも、3か月近くもウロウロしてるのに(三世以外の)日本人にもほとんど会っていない。このホテルで一人、(日本語を喋らない)日本人にちょこっと出会っただけです。中国人や韓国人にも出会っていない(サモス島でズボンとサンダルを買った露店?の姉ちゃんが中国人でした)。



日本人、どこにいるのでしょうか? ちなみに、以前度々行ったハワイ(オアフ島やハワイ島)でも、なぜか(空港以外では)日本人にほとんど出会っていないんですね。不思議と言えば不思議です。





一晩だけこのゲストハウスにとまっていたベルギー人のサイクリストのじいちゃんと。







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