現代日本語百科   けふも  お元気ですか

gooブログはじめました!日本語百科です。
現代日本語百科 ⓒ2013gooksky

哲学

2013-07-08 | 日記
この難しい語はその内容をもたない。あるのはその行為である。その行為とは何を指すか、哲という字が表すところのものである。哲学が翻訳語でありどのような語であるかはその概念を哲学の原語である愛知、愛哲にして考えてみるとわかる。いずれにしてもこの語の起源については日本語では近代の時期からさかのぼることはないしほかの語を求めて概念を当てようとしてそれはない。哲学が日本にないと言うのは歴史的に哲学の伝統をもたなかったかと言うと哲学の行為はあったに相違ないので哲学と言う語が日本になかったと言うべきであろうか。哲学の歴史を眺めて日本哲学とするものは近世までに見当たらないとするか、ほかのなにかをもって置き換えようとするか、哲学の行為をそれで表現するとどうなるであろう、それで、とは、たとえば儒学であり国学であるし、宗教の生き方を求めれば仏教哲学とでもいう諸々である。哲学が言葉としてないというとき、それは日本語のことばが何であるかを哲学することになるが、その哲学は日本語を言葉の行為とすることになる。 . . . 本文を読む

日本語教育史(19)  漂流民と魯西亞、ドイツ発信

2013-07-08 | 日本語教育の歴史
ドイツ人、クラブロートは、新アジア誌三 に記している。1829年に発表、日本における漢字用法の入門及び日本仮名諸体の起源について より。日本漁民の漂流してカムチトカに着し、次いでイルクーツクに送らるるや、カタりーナ女帝は之を利用して同地に航海学校を設け之に日本語学の講座を置きたりこの講座は多分今1829年なお存在せるなるべし、教職にあるは常に一人の日本人いして若干の露国少年に其国語を授く、というふうに述べている。さらには、ここに伊勢の新蔵が、1805年から1806年に至る、クラブロートの滞在中に、教職にあって、このときに早引節用集を手に入れて、日本語を習いこの辞書を抜粋してドイツ語に訳したと記している。なおクラブロートは、アジア言語誌、1823年において、日本語の系統を論じてウラル・アルタイ諸語に属することを提唱しているそうだ。魯西亞、ドイツ発信の日本語研究が始まり、漂流民が深くかかわっていることがわかる。 . . . 本文を読む

語と意味

2013-07-08 | 現代日本語百科
語は一つの語であるとき、単語と言う。語そのものはひとつの語とほかの語とが関係しあって語ることになる。語は詞と辞からなると考えるので、語と意味というときに、それは詞と辞のひとまとまりを捉える。それは語となって意味を表す。実際にわたしたちに使われる言葉となる。語を言語記号としてみるなら、それを語と分析するのは実は詞に相当する。その詞を取り出して単詞とすれば、単語とする扱いに準じる捉え方である。詞の内実が言語記号のように概念と聴覚映像を例えて表裏となる1枚のコインのようであればそれは詞を音形式だけで義を見ることになる。詞は文字をもって表すので字の形音義をもとに見れば音と義だけを言語記号は議論する。言語記号が概念と聴覚映像の関係を記号内容、シニフィエ、signifié と、記号表現 シニフィアン signifiant で、同時にあり、互いの存在を前提に存在し、記号 シーニュ signe の分節とするので、それを詞のあらわれに当てはめると、言語記号の恣意性は日本語の漢字では二面性を見ることになる。すなわち詞の概念としての漢字には音読みと訓読みがある場合には聴覚映像が恣意的に現われると言うことである。詞を字であらわすのは漢字特有であることで、それを日本語は語として音読みし訓読みして意味の関係で読みあらわしてきた。 . . . 本文を読む

協和語は否定されて

2013-07-08 | 日本語百科
中国語の単語を日本語の文法に載せるなど変な言語が使われました、協和語とか呼ばれる、だが完成度の低い言語で、研究者はいません、と語る瀋陽師範大学の教授だ。劉兆偉、70歳にインタビューした特別編集委員の、コラム日曜日に想うという記事にある。この協和語を聞いたことがあるような、調べると、協和語は、満州国の建国初期に用いられた簡易的な日本語であるとして解説がある。また興亜語、日満語、大東亜語などとも呼ばれたと言う。五族協和を訴えた時代のイデオロギ―の産物だろうか、捉え方では、英語に対するピジンイングリッシュ、あるいは、一種のクレオール言語とみなす事ができるとするが、その実態は日本語の純粋性を主張するところから否定されたようだ。資料の散逸もその痕跡も、さきの教授の述べるように完成度の低いところから研究者もいない。それをコラムの記者は、アルヨの来し方と行く末、として、一文をそうした。山中季広、7月7日、朝日新聞朝刊より。 . . . 本文を読む

172 入場時は

2013-07-08 | 日本語新百科
現代日本語「誤」百科 827  チェーンが下がって入場してください を、例題にしている。この例題はすぐさま、~してから の使いかたかと思う。さらに、 コラムが解説する、車が来て乗れ となるような言い方は、主語を同じにすると理解ができなくなる。下がって についてはチェーンだから、その主語と、入場してください というのは合わない。それで実際にはどうだろうかと、検索すると、似たような例が出てくる。この言い方がこれだけであると成立しないように見えるのはそれでよいとして、コラムがそれを切り取って例題にするならば、いつもこの記事について思うことであるが、日本語はそういうふうに切り取ると、文の単位、発話の単位として語の関係が捉えられなくなるので、それだけの議論となってしまって、コラムの趣旨はよいとしても、実例の出拠を示す方がよりわかりよいだろうか。 . . . 本文を読む