大学は学問の府である、大学は教育と研究の最高学府である、と言われてきて、いまでもそれは変わらないのだろう。変わらないと信じたいのであるが、大学という語を漢語に求めその出自によって確かめるといまの大学はその語の意味に於いてもどうだろうかと考えることになる。ウニベルシタスが大学の源の一つであると1960年代の学生時代に知ることになって、いまだに組合大学の発想もあるのであるが、解説があるように、ウニベルシタス universitas は、全体、宇宙、世界、組合といった意味を持つラテン語、大学を意味する英語 University やドイツ語 Universität などの語源となった言葉であると思い、ラテン語の uni+versus で、一つに、向きを変えた、と言うのはよくわからないけれど、versusは一つの目的をもった共同体となるようで、全体・宇宙・世界または組合となった、とか言うが、時代が移って日本では、総合大学というふうな呼称になっている。。 . . . 本文を読む
防空とあるので、難しい用語だし、それをさらに識別圏とするとどういう取り決めであろうかと思う。説明によれば、防空識別圏とは、、Air Defense Identification Zone、ADIZ と言い、国などの防空上の理由から設定された空域のこととある。頭文字から、アディズやエイディズと呼ばれることがあるようだ。防空圏は難しいなりにその語のイメージからわかる。それがまた、国などが設定した範囲が識別圏となるようだから、それぞれに作っているようなことなのだろう。さらに説明には、 >多くの国において領海は12海里に設定されており、他国機が領海上空の領空を侵犯してから領土上空に到達するまで、旅客機でも1分強、超音速軍用機であれば数十秒あれば可能であり、領空侵犯を確認してから対応するのでは手遅れになる危険がある。従って領空の外周の空域に防空識別圏を設定し、届けのない航空機が防空識別圏に進入した時点で戦闘機を向かわせて警告を行う。さらに領空侵犯が確認され、指示に従わない場合には空軍力による強制措置を含む対応がなされうる。そのためのスクランブルは、当該機が防空識別圏に進入する姿勢を見せた時点で行われることが多い。時に、防空識別圏に侵入した時点で軍事力を用いた措置をとる、あるいはとられるような誤解がされるが、上述の通り防空識別圏は自国の主権の及ぶ範囲ではなく、強制力を用いる法的根拠は全くない。 と言うように、領海上でない限りはわからないことがあるので、お互いにここに防空識別圏を設けたことを言いあっているかにも見える。その決めた経緯についても説明がある。
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福島第1周辺 国有化を 中間貯蔵施設 地元に同意要請 中日新聞20131215トップ記事、見出しである。リードには、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で発生した大量の汚染廃棄物などを長期保管する中間貯蔵施設をめぐり、石原伸晃環境相と根本匠復興相は14日、福島市を訪れて佐藤雄平県知事と地元四町長と会談、第1原発の周囲など約十九平方キロ(東京ドーム四百六個分)を国有化する計画を説明し、受け入れを要請した、とある。トップ記事の左の見出しには、運動時間ゼロ 小中で増加 体力テスト 中2女子は23%に と見える。全国体力テストについて、解説では、小5生、中2生を対象に実施し、実技は8種目ある。握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、50メートル走、立ち幅跳びに、小学生はソフトボール投げと20メートルシャトルラン、中学生はハンドボール投げと、シャトルランか持久走の選択をする。生活、運動、習慣調査も聞いている。 . . . 本文を読む
静粛に、というときに使う語と、似もせぬ、粛清 の語が新聞で使われた。しゅくせい、粛正と表記して、厳しく取り締まって不正を除き去ることとある。綱紀粛正する、と使う。デジタル大辞泉の解説にあるように、綱紀粛正は、国家の規律や秩序、また政治のあり方や政治家・役人の態度を正すこととあるが、この粛正に対して、粛清が行われたと報じたのである。その意味するところ、厳しく取り締まって、不純・不正なものを除き、整え清めることであって、独裁政党などで、一体性を保つために反対派を追放することのようだ。反対派を粛清する、血の粛清などと用いるのは歴史事件でそのように行われたのだろう。このような語が用いられて、その事実には処刑を意味内容としていたりする。極刑を隣国で行った出来事は穏やかなことではない。 . . . 本文を読む