かつて皇室敬語と言った、その用語を検索してもヒットしない。国語問題協議会との関連でページの語にはある。おうしつ敬語と言えばよいのか。こうしつ、おうしつ、この読みから、日本語の使い分けを知る。同じものだと言ってしまってよいのだが、かつて、皇室敬語と言っていたのがいまはない、ということになる。あるいは、これからの敬語、以来、開かれた皇室という言い方で変わってしまったとでも言うのかどうか、天皇家と敬語の結びつきは万葉の歌でうたわれてからこのかた、変わらないことである。ときに最高敬語などとしていることもあるが、日本語の一つの本質であるから、この認識のありようは時代が枉げていくことになる。もうすでに、天皇家になぜ敬語を使うかと問いかけることが奇異でなくなってきたようでもあるから、明治天皇のときからその元号のあらわれに大正、昭和、平成と100年を経て世が変わったのである。オール電化と呼ぼうとの、殿下のダジャレもわからなくなってきた・・・ . . . 本文を読む
敬語の語法には動詞の変化形を用いることができる。
すでに述べてきたように、動詞の語形を 食べます と、変化させると、話し手の行為を発話とする。
動詞 たべる については、食う という動詞の意味内容を持って使われるようになった。
自分の行為で 食う ということがあるが、動物、ペットなどに、餌を食う というように、この語は行為そのものをあらわし、食います とは、使いにくい。
たべる については、敬語動詞に 召す という言い方を用いる。さらに丁寧には、聞き手の行為について、召し上がる ということができる。この言い方は、召し上がりますか というふうに、聞き手つまり相手の意向をたずねる言い方で用いられることがある。
また、動詞の変化形について、例えば、話す という語を、話される とすれば、敬語の用法になる。動詞の語尾変化では動詞の種類によってことなるものの、ほとんどの動詞について言うことができる。 . . . 本文を読む
国の除染 最大3年延長 環境省 仮置き場確保遅れ 20131223中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、東京電力福島第1原発事故を受け、福島県内で汚染が深刻な避難区域の十一市町村で国が直轄で進めている除染の終了時期について、環境省が最大三年間延長する方針を固めたことが分かった、とある。2013年度の当初計画の予定が大幅に遅れ2016年度になる。囲み解説には、住民不満に政府危機感 と横見出しを打つ。その下に、天皇陛下が80歳に の、見出しがある。在位中に80歳を迎えたのは昭和天皇に続いてふたりめだそうである。傘寿である。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 911 超品質 を例題にしている。超品質 とそのまま使えば、これまでの品質とは異なるものを指すことになる。高級難度をウルトラCというふうに命名をしてその体操技術を競ったころの、超の付く言葉が流行したことを思い出す。超高品質の意味内容だろう。それで検索をしてみて、ヒットしたのには、品質のグレードを定めるものがあることである。コラムの解説は、超品質について、性質の範囲を超えたものという解釈を出して、それが当てはまるようなことになってきたのである。つまり、超高品質 があり、調整品 があるような、いまの技術の時代であるということだ。その品質に、高品質を超える信頼のある品質、超品質への取組み、といったことである。また書籍のネーミングからか、その語について、超品質とは単なる技術面の改良だけでなく、企業や組織全体のあり方をその隅々に至るまで、優質性・良質性・高質志向に転換させること、というふうに捉えるのである。これは単に誤用の段階にはすでにない。 . . . 本文を読む
自民党が特定秘密保護の法の制定に、その報道のあり方について反論の文書を出したというニュース。特定秘密保護法の報道には誤った新聞報道がああったとこの文書は説明しているようだ。議員向けのものでA4版、5枚の本文と8枚の別紙からなる。東京新聞、朝日新聞、毎日新聞記事の27カ所を抜粋、23本にまとめたものが反論の内容の対象となっているようである。中日新聞は社説で論評している。その一つは特定秘密の指定について、法律の別表に限定列挙されている内容をめぐっての解釈である。二つめは国会司法のチェックを受けることについてである。三つめはテロリズムの定義をめぐって条文の書き方で批判がある。社説は言論の責任を問われるが、国民を不安に陥れた法律とだけ論を張ることは、特定秘密の法律が保障する国民の安全を視野に入れないことになってしまうのではないか。言論弾圧の検閲という過去の歴史の経験があるだけに、秘密に対してもっと対処法があってもいのではないかと思う。 . . . 本文を読む