敬語は、敬う言葉遣いである。敬意表現として現代にふさわしく礼儀の言葉としてとらえる。敬語の語法には動詞語尾を変化させるもの、それにくわえて敬語語彙を表現法とする。敬語語彙を用いると文法的な制約、使い分けがある。敬語の語法と文法を分けるのは語法の動詞変化形には敬語としての使い方が必ずしも現れないからであるが、その変化形が文において用いられると敬語動詞の文法と同じくその用法に制約が見られる。つまり敬語は語法、敬語語彙において語形を学び、文において用いる敬意表現となる。敬語の使い方に語法、文法に加えて慣用としての言い方がいくつかある。これを例をもって示すと、持つという動作を、自分の行為とするときは、お持ちします と言い、相手の行為を言うときには、お持ちになります と言う。この言い方には、持ちます と言って、自分の行為と相手の行為といずれにも使う用法があり、それに対比して敬意表現の場面が現れる言い方になり、それには文法制約を受けることになる。 . . . 本文を読む
トヨタ リハビリロボ発進 20131230中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、トヨタ自動車は二〇一五年にも、高齢者のリハビリを助けるロボットを製品化する、とある。横見出しには、歩行支援 15年めど製品化 とある。トヨタが医療・介護向けのロボットを製品化するのは初めて、と書き出している。医療ロボを車に続く事業とする。超高齢社会への戦略のようだ。中ほど記事の見出しに、名古屋めし ミラノ万博へ 愛知県・名古屋市 15年 共同出展 とある。りーどには、二〇一五年にイタリア・ミラノで開かれるミラノ万博に、愛知県と名古屋市が共同出展する見通しとなった、と見える。ミラノ万博は2015年5月1日から10月31日まで、地球に食料を、生命にエネルギーを テーマにして開かれる。紹介する料理には、きしめん、手羽先、みそ田楽などが検討されている。 . . . 本文を読む
倍返しは、やられたら倍にして返す。ドラマによる流行語の現象は、それなりの意味内容を持って楽しんだのである。が、しかし、それを、もや語と言う番組で取り上げて、日本語の問題だとか言って、またしても、おかしな説明を許すことになってしまうのは、その取り上げ方にある。一億総まちがいなどと説明をしていたから、その解説は何をかいわんやである。ドラマの台詞、そのキメ台詞をその筋立てにしたがってどう受け止めるかということだけであって、倍返しのもとの意味はこれこれだなど、その解説は、倍額相当のお返しとなれば、言わずと知れたことであって、それがもじられて、ドラマでは現実以上の迫真をもたせたに過ぎない。お祝いの倍返し、お悔やみの半返し、この習慣の拠って来たる所はそれなりの美風があるのでそれをひねった台詞はおもしろかったのである。それが何とドラマを見たからみんな間違えてしまったと言うのは、それは解説するなら、なぜに100倍返しとなったかを心得ていないからですよ、倍返しには半返しにも言及しなければ説明にも何にもならないだろう・・・ . . . 本文を読む
金融緩和、財政政策、成長戦略とアベノミクスに暮れる2013年である。消費増税が2014年4月に待ち構える。刈谷オアシスに出かけて庶民の財布を緩めるさまは束の間の歳末、年の瀬を渡ろうとする知恵がある。景気がよさそうには見えない。むしろ歳末の世相が見られなくなったような気がする。歳末セールなどの言葉が見られなくなった。そう思えば、年の瀬も見えない。歳末バーゲンはなつかしいことだ。年末セールとなり、すぐにも初売り福袋セールとなる。正月休業がなくなったのも久しい。商店が品ぞろえをして提供する。スーパーマーケットの手法がコンビニエンスストアーの大晦日、元旦開業に伴う社会変化だ。かまどに火をたかないことから、家族の正月料理は日持ちのするものがあって、お餅などの保存食が作り置きではなくなって、そのままに店で買えるようになった。商店街の通りにはシャッターがあっても街角そこそこのコンビニストアーが正月の風景を一変させた。 . . . 本文を読む