特秘とはなにか、特定秘密である、特定とはなにか、デジタル大辞泉の解説によれば、[名](スル)特にそれと指定すること、また、特にそれと定まっていること、「―のボーイフレンドはいない」「大ぜいの中から―する」などとあって、特定秘密はとくに秘密と指定する、その秘密のことになるか、あるいは秘密の中からとくに秘密と決まっているものとなって、どちらも同じようだが、違うようでもある。同じく大辞林によれば、( 名 ) スル ①特に決まっていること。これは対比語をあげているので、もう決まっていることになる。 ↔ 不特定 「 -の個人」 「 -の日」、また、②特に,それと断定すること、とあって、「犯人を-する」 となる。二つの辞書には、語釈の上げ方から違いがあり、特定の使い方によっては、大いに異なってくる。秘密の中でも特に指定しているものと考えた方がよさそうであるが、どうも世情の、世論のとり沙汰する所では秘密を何にするのかとか、だれが決めるのかとか、言っているので、秘密のための法案なのに、秘密を決めるための法案にしてしまいそうな、それこそなんでも秘密になってしまうような言い方で、これはきわめて危ないことになるのである。 . . . 本文を読む
秘密法案 きょう採決へ 参院委 与党、成立強行論も 中日新聞20131205トップ記事、見出しである。リードには、参院国家安全保障特別委員会は四日の理事懇談会で、特定秘密保護法案の審議を五日午後に行うことを、中川雅治委員長(自民)の職権世決めた、とある。祖音トップに続く囲み記事には、外務▶防衛省 ずさん管理 ㊙個人情報横流しか と見えて、アフガニスタンで活動する日本人の個人情報を掲載した外務省作成と見られる「秘」文書の「在留邦人リスト」を防衛省が保有している分かった、と書き出している。参院彙きょう強行採決へ 秘密保護法案 与野党、攻防激化 朝日新聞20131205トップ記事見出しである。中日新聞と比べると、強行 の用語が共通する。論説主幹の囲み解説記事では、民主主義への軽蔑だ と見える。採決のプロセスに問題があると野党が言い始めた。本会議の可決には1両日の時間となって、法案が上程されそうだ。
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日本語「誤」百科 903 白星スタートを切る を例題にしている。何が誤用か、コラムの解説は、正しくは、白星でスタートを切る と言うべきだとする。助詞を補って表現をするとよいというのだろうが、スタートを切る と言うのを慣用句としてみて、この形を、白星スタート というふうに慣用句の形を変えることが原則、許されない、としてその理由を述べて、誤用としている、あるいは不適切であると説明する。それで、順調にスタートを切る というふうに前に修飾語句を置くことができるので、白星でスタートを切る と言ってよいそうだ。この論理の、慣用句は原則変えてはいけない、と言うところを、白星スター 黒星スタート とする表現が、プロ野球、大相撲など競技ゲームでよく使われていて、その表現の定着は新聞の見出し、雑誌記事の見出しなど多く見られるから、これを分かりやすい表現また用法とするようなことである。慣用句を変えてはいけえないとの説明も言語の現象については当てはめるのは困難である。 . . . 本文を読む