「印欧人」のことば誌、副題は、比較言語学概説、である。著者は、アンドレ・マルティネ、役者は、神山孝夫である。邦訳版の発行年月日は、2003年4月15日、発行所は、ひつじ書房である。マルティネは1999年7月16日に亡くなっている。1908年生まれだから、享年91か。原著は1986年、1984年と出版されている。序文、研究者の方々へ、に記すところによれば、パリ高等学術研究院で行った、2回の講義がもとになっているようだ。1回目は1976-1977、2回目は1983-1984、講義題目は一般言語学であったそうである。目次をみて、印欧語はいつ、どこで話されていたのか?とあるのを見ると、このタイトルだけでわくわくしそうな書であるが、序文、一般読者の方々へ、と著者はその説明を冒頭に入れて、言語的祖先と純粋な祖先との違いを言うところは、この書の記述の用意周到さをお思わせるものであり、それを述べる1.13には興味ある内容を展開している。表題において「印欧人」としたのはそのためであるとの口吻はたのしい。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 967 一個も面白くない を例題にしている。数えられないものに使うのは不適だとし、一個も、の副詞用法を認めないのがコラムの解説である。検索してみると、ブログ名でヒットする。またテレビ番組による感想の一言である。いずれもその用法を見ていくとはなしことばであったり、強調表現としての要素があって、個数を示しているものではない。ここから連想できることは、方言的な要素があるかどうかということであり、共通語となるには、ぜんぜん、という言いかえがあるように、否定の呼応があって、ひとつも~ない、 ちっとも~ない、 という表現が考えられる。コラムの解説がこの語の表記によって、一個と数え立てるように捉えたのは、打消しwともなった言い方に着目をしていたかどうかである。いっこない いっこもない この違いに及ぶべきであろう。 . . . 本文を読む
日本語文章の解析をする。解析と分析はどう違うか、解析学は数学用語の一つである。analysis ともとらえると、現象についての手法があるようである。文章の材料は、コラム天声人語のおよそ600文字超の分量である。文段は6段構成、ひとつの段につき、3文あら4文構成であるから、全文で20数文になる。文章のまとまりをこのコラムに見て、文法を視点にした文章の単位を明らかにしようとする。いま、話題は、小保方氏の「真実」、とタイトルがつけられた、20140410、文章である。イソップの寓話(ぐうわ)は、と引用をする。そして、選手が、と示す。その次の文は、その選手の話しであるが、とくにそれを示す語がない。文段の結びは、わたしは、という引用会話文である。続く文には、その寓話を語り、論より証拠と話題を展開する。そのあとにはSTAP細胞の存否に話がおよぶ、という内容になる。その文段は、書き手の意見となる。 . . . 本文を読む
申す、謙譲語であり、~れた、を尊敬表現とする。この表現には、部長が、とあるので、部長が言う、というのを、部長がおっしゃる、とする敬語表現とかかわる。この表現が使われる場面に、使い手に内と外の意識が働くと、このような言い方が現れるが、そのような場面での言葉遣いを含めて、誤用という説明が行われるようになった。謙譲語は自分が用いる聞き手への敬語表現である。それについて、>「申す」はあくまで「自分」あるいは「自分の側の人」が相手にものを言う場合に用いる謙譲語であって,これに,尊敬の助動詞「れる」を付けても「申される」が尊敬語になるわけではない。http://www.nihongokentei.jp/amuse/column/1005.html この説明は敬語表現を重ねると、それはまた敬語にはならないという前提があるので、規範にそのように決めている。自分を下げて、相手を持ち上げ、さらに加えて持ち上げる敬語表現はつかわないわけではない。しかし、現代語では敬語の使い方にさまざま規則性を与えたので、それを少しでも間違うと敬意がないとされてしまう。さらに、申す、この語自体が、本来的に、謙譲であるとするのは考えなければならないことであるので、申し出てください、という言葉を聞いて、謙譲して言い出せとなるのかどうか、やはり使い方の規則には注意がいる。 . . . 本文を読む
小保方氏「STAP、200回以上作製」 捏造否定、不備は謝罪 20140410中日新聞トップ記事、見出しである。
リードには、新たな万能細胞とされる「STAP細胞」論文に不正があったとされる問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)が九日、大阪市内のホテルで会見し「STAP細胞は存在します」と明言、研究不正はなく論文の撤回にも同意していないことを強調した、とある。
下の見出しは、旧一色町長、秘密契約承認か 調査決裁欄にサイン とある。
記事には、愛知県旧一色町(現西尾市)の土壌汚染調査の結果に関する秘密契約問題で、二〇一一年三月に契約を結ぶため町が作成した起案文書の町長決裁欄に、「都」の字が書かれていることが、西尾市に情報公開請求して開示された資料で分かった、とある。4/10
トップ左の見出しは、トヨタ、29車種639万台をリコール とある。
記事には、 トヨタ自動車は九日、小型車「ポルテ」のエンジン始動装置の不具合など三件のリコール(無料の回収・修理)を国土交通省に届けた、とある。4/10 . . . 本文を読む