バブル前後の数年間、友人の会社で毎年「輪島塗」のフェアがあった。
「JAPAN」は「漆」という意味です。
津軽塗や七々子塗、そして輪島塗の漆器が私のコレクションとして少しある。
味噌椀も6客x3種(蓋つきの高級椀もある)お茶セットを入れる直径30センチくらいの茶器や祝い膳などに使う蓋つきの漆器セット。
お茶請けなどもある。
年に数回くらいしか使わない。
なぜ私が漆器が好きか・・自分史を辿ってみる。
小学校に入学し、父方の祖母の本家の長男が本家で祝言を上げた。
そこの居間には、50人ほど並び、小さな私でも漆塗りの漆器の数々にご馳走が並べられ、大人の中でとても緊張して食事をした覚えがある。
そして、その見たこともない高級な食器やお嫁さんの白無垢姿の美しさに心奪われた。
そして、私が20歳を過ぎたころ、自分のルーツに興味を持っていた一つのキーワードがこの祝宴にあった。
祝い客の一人が「高砂」を謡い。
そして順々に皆がおめでたい民謡で盛り上がり・・とても楽しいひと時だった。
そして、なぜあれほどの漆の漆器があったかと言えば・・その本家のルーツは「江戸幕府を守り、のちに黒田清輝の命令により、小樽高島の開墾の祖となった、沢田新三郎が曽祖父だったと教えられた」
話せば長くなるので・・幼児期の体験はこのような趣味嗜好まで未来の自分に影響するものなのかと思います。
今後ますます、「輪島塗」は貴重な日本固有の芸術作品になって行きます。
家宝として、子孫に残しても丁重に扱うだろうか??
ならば‥その価値の分かる方に譲りたいと思う今日この頃です。
次回は大島紬のお話!!