今回は民家の鬼瓦です。こうした建築習慣も大きく変わりつつあるようですので、今だから見ることのできる風景なのかも知れません。
鬼形(百合が丘町)
民家で、鬼の顔をした鬼瓦は珍しいようです。この鬼瓦は玄関の屋根にのっていました。手前の装飾は、波と花のように見えます。
前に扇(栗崎町)
鬼瓦に家紋を入れ、手前に立てる扇形装飾に名字や屋号等を入れるという形式が一般的のようです。家紋両側下には猪目が見えます。
カエズ一文字鬼(堀町)
こういうシンプルな鬼瓦も多いようです。カエズは海津とも書くようです。下の部分が屋根に合わせて八の字型に切り込まれているのはカエズマタギというそうで、これは直線なので一文字というようです。ここでは、下に瓦を何枚も重ねています。
下に波(平須町)
ここでは鬼瓦の下に波形のある瓦が置かれています。波の模様が多いのは、火事から家を守る願いがこもっているようです。
旧建物の鬼瓦(城東)
取り壊した前の家にあった鬼瓦を残している家がときどき見られます。このお宅もその一つですが、形式は栗崎町のものと同じです。お寺でも保存されている鬼瓦がよくあるようです。
消防の鬼瓦(大串貝塚ふれあい公園 水戸市塩崎町1064-1)
民家ではありませんが、消防の建物にあった鬼瓦のようです。ブリキ屋さんは器用だなと思います。