木のウロは、自然界ではいろいろな生き物に利用されているようです。フクロウやシジュウカラなどの鳥類や、テンやムササビのような哺乳類、スズメバチ、クワガタムシなど昆虫の巣になったり、ウロをつくるキノコや微生物の生育地になったりしているようです。そして、地表近くにあるウロは、子供たちの隠れ家にもなるようです。
サルスベリ(弘道館 三の丸1-6-29)
弘道館の裏庭にあるサルスベリです。木の中心部はなくなっていて、そこに新しい幹が育っているようです。よく見ると、どちらからも枝が伸びているようです。
シイ(三の丸小学校 三の丸1-6-51)
見たところ、大小の枝が切られて、その部分にウロができているようです。枝を切ったところは、そこを守るために樹皮周辺の生きている細胞が増殖して傷をおおうのだそうで、その結果、ふくれたような姿になるのだそうです。弘道館の対試場方向から撮った写真です。
コブシ(徳川ミュージアム 見川1-1215-1)
このコブシも、写真左側の枝が枯れたか伐採されたようで、その中心部がそうとう下の方まで腐ってなくなってしまい、ウロができているようです。
サクラ(真仏寺 飯富町3427)
古木のサクラの木ですが、地表付近の幹はそうとうえぐれているようです。参道にかかっているようなので、開花の時期はきれいなことでしょう。参道向かい側には、親鸞お手植えという、多分何代目かのボダイジュがあります。
グミ(北柵御門脇土塁 三の丸36°22'36.7"N 140°28'36.3"Eあたり)
この木も地表部分がウロになっています。水戸城の土塁の上に生えていますので、そう古い木ではないのでしょうが、現在だいぶ大きくなってきていて、4月には白い花をびっしりと咲かせてきれいです。
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