弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

なんで日独 判事が違う? それは国民 違うから

2006年09月17日 20時29分30秒 | 未分類
昨日の講演会の第2部は、佐藤岩夫教授(東大社研)の次の講演だった。

〈司法のクオリティ〉と〈裁判官の独立〉―2つの課題にゆれる現代の裁判官

ヨーロッパ各国でも司法の効率化が図られているが、そもそも司法の「成果」とは何か、数値化できない「質」を重視すべきではないか、裁判官の独立と抵触しないか等が議論されているそうだ。
ドイツで問題とされた裁判官の例は、「デッカート事件」で極右政党党首を国民扇動罪で有罪としながら理解を示し執行猶予にしたもの。日本人との格差には愕然とする。

世が世であったら 長官なのに そうじゃないから ヒラ判事

2006年09月17日 18時06分44秒 | 未分類
昨日の名古屋での日本裁判官ネットワーク総会記念講演会は、まずまずの成功をおさめ、今日の中日新聞でも取り上げられた。
定年退官記念の講演をしていただいた原始メンバー裁判官の下澤悦夫判事(18期・1941年8月31日生・東大卒)は、現役合格で任官したため、同期のキャリア裁判官で現職は東京高裁長官ほか数名だけとの事。一度も部総括指名を受けず、岐阜家裁判事を最後に判事3号俸で定年退官。
明らかな冷遇にもかかわらず、一判事として裁判官人生を全うされた事に深く敬意を表します。

(中日新聞記事から)司法改革で講演会 裁判官ら、名古屋で
 現職の裁判官らでつくる「日本裁判官ネットワーク」は16日、司法制度改革を考える講演会を名古屋市中区のホテルで開いた。
 8月に裁判官を定年退官した同市在住の下沢悦夫さん(65)が40年間の経験から「年功序列といった裁判所内の古い体質を変え、民主化を図ることが司法改革の第一歩」と主張。司法が市民の身近な存在になるよう、各弁護士会が推薦した弁護士から最高裁が裁判官を採用する「弁護士任官」の推進などを訴えた。
 ネットは1999年9月に発足し、現在のメンバーは約20人。講演会は市民ら約50人が参加した。