CIBIEプロジェクター社は、1919年パリのレオン・シビエによって創業されました。彼の息子のピエール・シビエは、フランスの有名校、国際工学学校・ポリテクニークの優秀な学生で、卒業後は父親の会社で働くことを決めていました。ピエールこそが自動車ライトに革命を起こし、CIBIEブランドの知名度を国際的に高め、会社業績に寄与しました。
ピエールは技術専門家で、優秀な発明家でもありました。1931年最初に取得した特許は、交差点で2台の車両が相対した時のグレア(まぶしさ)を軽減するために偏光を考慮したものでした。1936年ヘッドランプレベリングデバイスを発明、このデバイスは以後80年にわたって世界の多くのワークショップで使用し続けられました。1956年、長方形ヘッドランプのコンセプトを初めて発表、1960年・1961年にはルノーR16とシトロエンアミ6に搭載されました。
1969年、リヨンで三輪電気自動車を製造していたParis-Rhone社を合併しました。CIBIEは1972年には4000名を雇用し、年間1000万個のヘッドランプを製造、世界各国の自動車メーカーに供給されました。1978年CIBIEはヴァレオグループのブランドとなり、オンロード・オフロード用照明アクセサリーを製造、OSCARハロゲン・OSCAR LEDの下で革新的に開発を続けています。
カタログは、1970年代にCIBIEが日本向けに作ったもの(レトロサイクルとエレガントな娘)と日本総代理店作成のもの、そして製品に貼付してあった説明書です。フランス製カタログは、いかにもという感じのものです。製品貼付の説明書は、今回出品の「Φ55 メッキヘッドライト砲弾型」の説明・写真とも酷似したものです。
(2022.2.11)
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以下2枚のカタログは、フランス・CIBIEが日本向けにプリントしたもの。1977年の記載があります。
以下2枚のカタログは、CIBIE日本総代理店の会社が作成したもの。
以下の説明書は、出品予定のヘッドランプに酷似したもの。