卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

2017年 清流の恵み イワナの骨酒(1)

2017年05月07日 12時14分41秒 | 食・レシピ

2017年 清流の恵み イワナの骨酒(1)

 

 

5月5日、今年も新鮮で立派なイワナとヤマメが、届きました。

先生の旦那さんの釣果で、胕(はらわた)を除いて冷蔵宅急便で届き、直ぐにでも塩焼きで食べられる体裁です。浪江町にお住まいの時は、鮎を大分送って頂きました。A&Kで食べきれない分は、魚好きで調理を心得たご近所の方へお裾分けして、大いに喜ばれました。

 

 

(ある日届いた新鮮で立派なイワナとヤマメ)

 

 

那須塩原のご自宅にお邪魔して、渓流釣りのお話を伺う機会がありました。

山深く分け入り、清流の下、釣り仲間と車に泊まり込んでの釣り三昧、解禁を心待ち侘びての、数少ない没頭できるご趣味の一つと伺いました。震災前は、会津・山形・秋田、新潟方面まで脚を伸ばして、「川辺のキャンプに、夜な夜な酔いしれての親しい仲間付き合いの楽しみ」……とも、お聞きしました。

震災以後は、「もっぱら栃木・鹿沼の川筋を訪れて、相変わらずの車内泊で、楽しんでいますよ!」と言われていました。今年の釣果は、鹿沼の北関東随一の清流、大芦川だそうです。地図を見ると、山をいくつか越えた先は、日光や中禅寺湖が連なっていました。

 

さっそく昼食は、「ヤマメの二度揚げ天ぷら」にざるそば、この日ばかりは一合の日本酒をKに無理矢理添えてもらいました。頭毎すべて食べられるヤマメは、絶品でした!!

 

 

(「ヤマメの二度揚げ天ぷら」に野菜天)

 

 

最近の夕食は、お湯割りそば焼酎一合におかずの主菜を1、2品と、ダイエット? メニューです。しかし、今日は豪勢に「20cm超えの鹿沼・大芦川産イワナの塩焼き」がメインです。

川魚万歳!   清流の恵みに感謝!   酎(チュー)をもう一合下さい!

 

 

(鹿沼・大芦川産 20cm超えイワナの塩焼き)

 

 

5日の午前、冷蔵宅急便が届いた時点より、以前より温めていたプロジェクト「イワナの骨酒」が、開始されました。

 

旅行先でのAの楽しみ「岩魚の骨酒」、地産地消・土地の地酒と地元の清流で養殖、もしくは天然採取された岩魚で調理された「骨酒」は、一石二丁、三丁の夕食の楽しみであり、ある意味郷土料理の一種です。「鴨南蛮そば」もA独自の楽しみとして食べ歩きますが、「骨酒」は双璧をなすもので、K公認の旅先での行事毎? でもあります。

 

さっそくイワナの下準備、楊枝を使い魚の腹を広げ、乾燥しやすくします。ざるに並べたものを干し網へ納入します。4~5日乾燥させ、旨味を凝縮させる算段です。今回は、ヤマメでも試してみました。

 

 

(「イワナの骨酒」イワナの腹を開きざるにて乾燥準備)

 

 

(「イワナの骨酒」ヤマメでトライしました)

 

 

(三段干し網で数日間乾燥 旨味を凝縮させます)

 

 

「川魚は特有の臭いがあり、どうも……!」という方もおりますが、私はさほど気になりません。特有のモノは、独特の特徴であり、ほかのものには無いものなので、その特有を楽しめば良いと思います。鮎の香(かぐわ)しく、上品な臭いと癖のない独特の味。

「食性が極めて貪欲で、羽虫やトンボ、川虫、時には蛇やトカゲにも食らいつくイワナ」と聞きますが、Kに言わせると「塩焼きの時の、したたる脂は立派なもの!」だそうです。

食感としてのイワナの身はベッタリとしており、ヤマメよりは ゛身ほぐれ ゛が悪く感じました。

 

在宅にて ゛深山幽谷を流れ出た清流の恵みを味わう贅沢 ゛、次回(2)で、旨味の凝縮を楽しみたいと思います。


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