卓袱台の脚

団塊世代の出発点は、狭いながらも楽しい我が家、家族が卓袱台を囲んでの食事から始まったと思います。気ままな随想を!

M210812 CAMPAGNOLO Valentino Extra Rディレーラー

2021年08月11日 13時35分54秒 | Marchel

 M210812 CAMPAGNOLO Valentino Extra  Rディレーラー

 

 

VALENTINOグループはカンパニョーロ製品の中でGRAN SPORTグループの下位とされる、エントリーモデルです。海外との価格競争を考えた時、カンパニョーロはハイエンド製品と共に対照的なローエンド製品も考えました。ローコスト市場を認識し、長期にわたってそのクラスの製品を製造し続け、その代表がVALENTINOグループでした。

 

カンパニョーロのカタログ変遷を見ると、出品の1970年代前後に華やかな時期を迎えたバレンチノ・エクストラは、GRAN SPORTやRECORDと機能としてのパラレログラムは同じですが、見た目の形状は著しく違っております。その基は、1950年代のシングルプーリーのヌーボ・スポーツやスポーツ・エクストラと大変酷似しております。1960年代のバレンチノ・スーパーやバレンチノ・エクストラのプーリーケージは当時のGRAN SPORTのものを模しており、下位ではありますが上位クラスの製品と同等に近い機能を期待されました。しかし、スプリングの張力が強過ぎて、うまく動作したかは疑問でした。

VALENTINOは、カンパニョーロの創業者 トゥーリョ・カンパニョーロの子息の名前ですが、下位クラス低価格コンポーネントに ゛なぜ名を冠したか? ゛は不明です。1970年代のバレンチノRディレーラーはユーレーSVELTOやALLVITと競合関係にあり、1980年代まで生産し続けられました。その過程で、VELOXやグラン・ツーリズモなどの幾分毛色の変わった製品も発表されました。

 

 

(カンパニョーロ n 17カタログ(1974))

 

 

1970年代頃の中古品、結構使用感のあるものです。ディレーラー・ハンガーは無く、上部ロックボルトのワッシャーと、変速ワイヤーのロックボルトは流用品になります。プレート刻印には、写真のように ゛VALENTINO  EXTRA  PATENT  CAMPAGNOLO ゛とあります。本体は鋼製で、実測重量 223g。パーツクリーナーと真鍮ブラシで汚れを取り除きましたが、古いものですので細部の汚れ・サビや僅少の擦れ・キズはありますので、ご了解下さい。製品のヒビ・割れ等も無く、テンションバネは強く、へたってはおりませんので、充分に動作するものと判断致します。本体の細部状況は、サブ写真をご参考ください。メイン写真のものが全てになります。また発送時、梱包の関係からプーリーとプーリーケージの一部が「梱包時の分解写真」のようになりますので、購入者自身での組み立てをお願い致します。

 

 

(CAMPAGNOLO Valentino Extra Rディレーラー メイン写真)

 

 

(CAMPAGNOLO Valentino Extra Rディレーラー サブ写真1)

 

 

(CAMPAGNOLO Valentino Extra Rディレーラー サブ写真2)

 

 

(CAMPAGNOLO Valentino Extra Rディレーラー サブ写真3)

 

 

(梱包時の分解写真)


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