「旧社名「吉貝機械金属(株)」は、1996年社名変更で(株)ヨシガイになりましたが、私達や海外ではダイアーコンペ(DIA-COMPE)というブランド名のほうが馴染みます。
1930年大阪市天王寺区において自転車用リムブレーキの製造販売を開始、1949年[吉貝機械金属(株)」に名称を変更しました。1963年WEINMANN社(スイス)と業務・技術提携を結び、アルミ合金製キャリパーブレーキの製造販売を開始しました。米国(1975年・1996年)、台湾(1986年)、中国(2001年)と現地法人を設立、2005年に本店営業部を大阪府門真市に移転しました。
創業当初より、一般自転車向け製品として低価格帯が多かったので、市場での評価は高くはありませんでした。1963年WEINMANN社との提携により、本格的スポーツ車向け製品を市場に供給、上位ブランド名志向を重ねていきました。ダイア-コンペの製品群は型番で表記され、一部サブネームを持つものもありますが、個別の名称を持ちませんでした。
キャリパーブレーキを得意とする製品は、一般快走車で見られるサイドプル型が多く、スポーツ向けとしてはセンタープル型が1970年代よりAなどには馴染み深く、ファンも多くなりました。現在マウンテンバイクに使用されている国産カンティブレーキの先駆けは、DIA-COMPEより1968年頃に発売になったMAFAC・ドライバ型鍛造軽合金(型番不明)の製品かもしれません。キャリパーブレーキ専業業者として、ドラムブレーキ・バンドブレーキは製造しておりません。かつてはマエダ工業・サンツアーブランドの下、ダイア-コンペ/ワインマンのダブルネームを持つ製品が提供されたように、サンツアー/ダイアーコンペも提供されました。またOEM製品として米国・フランスのメーカーへも提供されています。
現在、ダイアーコンペの名称は、BMX界でステータスを築き上げ、最も信頼されている製品となっています。」
(「ウィキペディア」より、一部編集)
1970年代のカタログになります。WEINMANN社との特許・技術提携されたと思われるガイドピン/ガイド溝の「片効き防止機構」のページもあります。また、今回出品予定の「CLB型カンティレバーブレーキ#960」掲載のものもありますが、カタログ掲載のものはストラドルケーブル片端につまみが見られるので、少し新しい型番のものかもしれません。Aのものは、ストラドルケーブルの両端とも太鼓型のものになります。ついでになりますが、今回MAFAC・ドライバ型ダイアーコンペ カンティレバーブレーキの出品も予定しています。ブレーキ関連工具として「ブレーキ挟み」が載っておりますが、AはVAR#02のものを重宝して使っております。写真を掲載しました。
(2021.8.29)
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(上 ダイアーコンペ 下 VAR#02)