先週の金曜日から初春の近江へ二泊の旅に出た。
これで、彦根には、何度目だろう。
滋賀県は、何処も魅力あるところだ。
が、滋賀県は、宣伝ベタなのか、その魅力を知らない方が多いらしい。
自ら観光大使を名乗りでようかなあ。
今回、最初に目指したのは、長浜の北にある小堀遠州の庭のある近江孤篷庵(こほうあん)。
庭といえば小堀遠州と連想できるほど有名だが、彼は、この滋賀県の江戸初期の小室藩主だった。
その小堀遠州に縁のある臨済宗大徳寺派のお寺を最初の訪問先に選んだ。
江戸中期には、大きな寺だったが、後期には、衰退してしまい、昭和になって、本堂の再建とともに、庭も整備されたらしい。
現在は滋賀県の史跡名勝となっている。
こんな場所に見事な庭を配した寺があるとは。
昔は、このあたりほ陣地的に、大切な場所で、城の周りに集落があったことが、読み取れる。
参道を登り、本堂。
枯山水と池泉回遊の二つの庭がある。
苔と石組みが印象的な枯山水の庭が印象的だった。
ほかに参拝する人もなく、静かに庭と向きあえて、心静かな時を過ごした。
つづいて、
渡岸寺の国宝十一面観世音菩薩。
ずいぶん前、井上靖の小説「星と祭」を読んで、最初に紹介されたのがたしかこのお寺の十一面観音だったと思う。
あの頃から、この近江の国を訪ねたいとねがっていたが、ようやく想いが叶った感じ。
ここの菩薩様は、そのしなやかなお姿と、優しいお顔が美しい。
古く聖武天皇の時代に遡る観音像らしいが、幾多の戦火にあいながらも、観音様を信仰する土地の住民によって土中に埋葬したりして、難を逃れ、今こうしてそのお姿をみることができると知り、いっそう尊い気持ちになった。
つづいて訪れたのは
木之本地蔵院。
戒壇巡りは、ちっぴり勇気がなくて、断念。
地蔵様を拝んだあと、庭も見学。
無料で見学させていただいた。
こんなのどかな街道があったのかと驚くくらい、なんとも風情のある通りだ。
ここは、北國街道。
ロマン感じるな。
昼時となり、北国街道沿いにあるすし慶という大正時代からつづく日本料理店で、昼食をいただいた。
自慢の庭も、ちょうど手直ししている最中で、少しだけ残念。
でも、食事は大変おいしかった。
このあたりには、美味しい酒もある。
450年の歴史ある冨田酒蔵で、日本酒七本槍を土産に購入。
晩酌が楽しみだ。
つづいて、余呉湖。
寅さんの47作目、拝啓車寅次郎様で、
琵琶湖畔で撮影旅行をしている主婦・典子(かたせ梨乃)と出会うが、彼女が、野鳥の撮影をしているのが、余呉湖。
つい先日観た寅さん47作目は、この余呉湖あたりや長浜あたりが舞台になっていたので、今回の旅は、その撮影場所も気になったが、ゆっくりその場所を追いかけるには、時間もなく断念。
なにしろ、行くとこありすぎ。
続いて、訪れたのは、安楽寺。
国道8号線から少し西へ入った細江というところに足利尊氏ゆかりの寺「安楽寺」がある。
長浜の観光ガイドには、紹介されていたものの、入口がなかなかわかりずらい。
足利尊氏所縁の寺として、もう少し案内もあってもいいのだと思う。
紹介によれば、
かつて藤原不比等の別荘地であった場所に、鎌倉中期、安楽精舎を建立したのが始まり。開山は、東福寺の開祖聖一国師の高弟仏智禅師による。足利尊氏の庇護を受けて、一時隆盛を極めたが、戦国時代、姉川合戦の折に焼失、50数年後の江戸初期に、彦根藩主井伊直孝によって再建される。臨済宗妙心寺派の寺院。
本尊の釈迦牟尼仏は室町時代の傑作で、仏智禅師像および達磨像は鎌倉時代のもの。
夢窓国師の作と伝えられる500平方メートルの庭園は、東の伊吹山、西の比良、比叡の山なみ、前方の老木並木を借景に、琵琶湖を模した池を中心とする山水廻遊式鶴亀庭園。当時は珍しい小山のような築山を設け、須弥山(しゅみさん)式石組や刈込み、白川砂を配した、滋賀でも指折りの名園。さらに、樹齢700年から800年を経たモッコクや楠の大木が偉容をそえる。
安楽寺のみどころは、天竜寺開山夢窓国師の作といわれる琵琶湖の形を模した池の周りに白川砂と築山を配した山水廻遊式鶴亀庭園だ。
ここも参拝者は誰もなく、住職により、お茶と菓子までいただいて、静かに庭と向き合った。
かつては、大変大きな寺だったとか。
龍に縁があるとの住職の説明で、松の木に二匹の龍が舞っている姿を教えていただいた。
寺内のある一箇所のみから、見えるこの龍が舞う姿は、感動すらおぼえる。
本当に、龍が舞う姿が見える。
ご住職の説明を聞かせていただいてよかった。きかなくったら、気づかなかっただろうから。
↑
二匹の龍が舞う姿がわかる。
ほぼ、長浜の予定していたところは、見終えて、彦根に向かい、夜は,ご当地グルメのちゃんぽんをビールとともに、いただいた。
鰹ダシのきいた野菜もたっぷりのちゃんぽんで、とてもおしかった。
彦根に来たら、一度はお試しを。
そのあと、喫茶店で美味しいケーキと珈琲をいただき、ホテルにはいる。
楽しき一日は、あっというまに、終わった。
これで、彦根には、何度目だろう。
滋賀県は、何処も魅力あるところだ。
が、滋賀県は、宣伝ベタなのか、その魅力を知らない方が多いらしい。
自ら観光大使を名乗りでようかなあ。
今回、最初に目指したのは、長浜の北にある小堀遠州の庭のある近江孤篷庵(こほうあん)。
庭といえば小堀遠州と連想できるほど有名だが、彼は、この滋賀県の江戸初期の小室藩主だった。
その小堀遠州に縁のある臨済宗大徳寺派のお寺を最初の訪問先に選んだ。
江戸中期には、大きな寺だったが、後期には、衰退してしまい、昭和になって、本堂の再建とともに、庭も整備されたらしい。
現在は滋賀県の史跡名勝となっている。
こんな場所に見事な庭を配した寺があるとは。
昔は、このあたりほ陣地的に、大切な場所で、城の周りに集落があったことが、読み取れる。
参道を登り、本堂。
枯山水と池泉回遊の二つの庭がある。
苔と石組みが印象的な枯山水の庭が印象的だった。
ほかに参拝する人もなく、静かに庭と向きあえて、心静かな時を過ごした。
つづいて、
渡岸寺の国宝十一面観世音菩薩。
ずいぶん前、井上靖の小説「星と祭」を読んで、最初に紹介されたのがたしかこのお寺の十一面観音だったと思う。
あの頃から、この近江の国を訪ねたいとねがっていたが、ようやく想いが叶った感じ。
ここの菩薩様は、そのしなやかなお姿と、優しいお顔が美しい。
古く聖武天皇の時代に遡る観音像らしいが、幾多の戦火にあいながらも、観音様を信仰する土地の住民によって土中に埋葬したりして、難を逃れ、今こうしてそのお姿をみることができると知り、いっそう尊い気持ちになった。
つづいて訪れたのは
木之本地蔵院。
戒壇巡りは、ちっぴり勇気がなくて、断念。
地蔵様を拝んだあと、庭も見学。
無料で見学させていただいた。
こんなのどかな街道があったのかと驚くくらい、なんとも風情のある通りだ。
ここは、北國街道。
ロマン感じるな。
昼時となり、北国街道沿いにあるすし慶という大正時代からつづく日本料理店で、昼食をいただいた。
自慢の庭も、ちょうど手直ししている最中で、少しだけ残念。
でも、食事は大変おいしかった。
このあたりには、美味しい酒もある。
450年の歴史ある冨田酒蔵で、日本酒七本槍を土産に購入。
晩酌が楽しみだ。
つづいて、余呉湖。
寅さんの47作目、拝啓車寅次郎様で、
琵琶湖畔で撮影旅行をしている主婦・典子(かたせ梨乃)と出会うが、彼女が、野鳥の撮影をしているのが、余呉湖。
つい先日観た寅さん47作目は、この余呉湖あたりや長浜あたりが舞台になっていたので、今回の旅は、その撮影場所も気になったが、ゆっくりその場所を追いかけるには、時間もなく断念。
なにしろ、行くとこありすぎ。
続いて、訪れたのは、安楽寺。
国道8号線から少し西へ入った細江というところに足利尊氏ゆかりの寺「安楽寺」がある。
長浜の観光ガイドには、紹介されていたものの、入口がなかなかわかりずらい。
足利尊氏所縁の寺として、もう少し案内もあってもいいのだと思う。
紹介によれば、
かつて藤原不比等の別荘地であった場所に、鎌倉中期、安楽精舎を建立したのが始まり。開山は、東福寺の開祖聖一国師の高弟仏智禅師による。足利尊氏の庇護を受けて、一時隆盛を極めたが、戦国時代、姉川合戦の折に焼失、50数年後の江戸初期に、彦根藩主井伊直孝によって再建される。臨済宗妙心寺派の寺院。
本尊の釈迦牟尼仏は室町時代の傑作で、仏智禅師像および達磨像は鎌倉時代のもの。
夢窓国師の作と伝えられる500平方メートルの庭園は、東の伊吹山、西の比良、比叡の山なみ、前方の老木並木を借景に、琵琶湖を模した池を中心とする山水廻遊式鶴亀庭園。当時は珍しい小山のような築山を設け、須弥山(しゅみさん)式石組や刈込み、白川砂を配した、滋賀でも指折りの名園。さらに、樹齢700年から800年を経たモッコクや楠の大木が偉容をそえる。
安楽寺のみどころは、天竜寺開山夢窓国師の作といわれる琵琶湖の形を模した池の周りに白川砂と築山を配した山水廻遊式鶴亀庭園だ。
ここも参拝者は誰もなく、住職により、お茶と菓子までいただいて、静かに庭と向き合った。
かつては、大変大きな寺だったとか。
龍に縁があるとの住職の説明で、松の木に二匹の龍が舞っている姿を教えていただいた。
寺内のある一箇所のみから、見えるこの龍が舞う姿は、感動すらおぼえる。
本当に、龍が舞う姿が見える。
ご住職の説明を聞かせていただいてよかった。きかなくったら、気づかなかっただろうから。
↑
二匹の龍が舞う姿がわかる。
ほぼ、長浜の予定していたところは、見終えて、彦根に向かい、夜は,ご当地グルメのちゃんぽんをビールとともに、いただいた。
鰹ダシのきいた野菜もたっぷりのちゃんぽんで、とてもおしかった。
彦根に来たら、一度はお試しを。
そのあと、喫茶店で美味しいケーキと珈琲をいただき、ホテルにはいる。
楽しき一日は、あっというまに、終わった。