Feelin' Groovy 11

I have MY books.

脳のために

2025-02-20 | 
今までに「今年こそは」と何回言ったことだろう。

先月もそう思ったはずなのにもう2月じゃん。
しかも「もう2月じゃん」的な言葉を言うのは
普通、月の初めじゃん。

なのに・・・もう下旬じゃん!!!

ということで
別に誰かに咎められたわけでもないけれど、
「今年こそは」読んだ本の記録を
アウトプットします!!!

なぜならほんとうに、
びっくりするぐらいいろんなことを忘れてしまうから。
だから、脳のために。
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蟬かえるよりホタル計画

2020-07-27 | 
このご時世、旅行にも行けず腐りかけていたが
読書時間だけは増え、結果新しい作家さんが開拓できた

『蟬かえる』 櫻田智也著 東京創元社

表題作含め5編が収録されているが、中でもお薦めなのが『ホタル計画』

東京へ戻る斎藤をバッタくんが見送る場面の表現が特にいい

叙事的というか叙情的というのか

きっと読者全員が著者が伝えたい映像を思い浮かべられたし、
「改札の手前で、両足を踏ん張るようにひろげて立っている少年」に
心を震わせたのではないかと思う

私はこの場面でぶわっときた
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クジラアタマの王様、の感想

2020-05-14 | 
『クジラアタマの王様』とはハシビロコウさんのこと。
*注)ネタバレあり


*いつかの上野動物園*

私の大好きなハシビロコウさんが若干悪者として登場するのは悲しいが、 それは置いといて。
この本は 新型インフルエンザによるパンデミックを扱い、
今まさにリアルさをもって読むことができる。

まず大まかな流れは以下の精神!?で進められる。

「短期的には非難されても、大局的には、大勢の人を救うことができればそれでいい」

そして
「たとえば、大勢を救うためには一部の人たちに我慢をしてもらわなくてはいけないこととかありますよね」
「そういった場合に決断するのが政治家だと思うんですよ。
 自分が憎まれても、恨まれても、大勢の人間、国の未来のために決断するのが」

「政治家が自分の利益に貪欲になることは別に気になりません。
 恐ろしいのは、国の利益よりも、自分の利益を優先させようとした時です。」

ってとこで、うん、うん、そう、そう!!となるわけです。

ストーリーとしてはそのような感じ(どんな感じ!?詳細は読むべし)


それでは本題の【ハシビロコウ】さんの位置づけについて。
「それまでは案内人であったはずのハシビロコウが、急に、自分たちの敵となった」
というところで、『1Q84』のリトルピープルを想起した。

とにかく毎日の習慣で勝手に友好的だと思って指示に従っていたが、
途中で敵対するものに変化した。
しかしその時期を過ぎればまた敵でも味方でもないかもしれない存在。

そういうものが存在することを意識し、
自分に都合のいい解釈で考えなしにその存在に流されない。
自分自身でしっかり考えて行動するのが大切(あるいは行動しないのも選択肢のひとつ)
と、伊坂さんの他の作品でも言っているテーマが伝わってくる作品だった。

最後に、
この本は一部コミックパートで表現されている。
あとがきに「人物の動きを文章化することはできますが、スピードや躍動感という意味では、
映画やコミックの方が効果的に表現できる」とあったが、残念ながら躍動感などは感じなかった。
私はすべて文章がよかった。
一旦絵を示されるとそれ以上の想像はできないから。
ただ絵が悪いというわけではなく、夢を表現したよい絵だった。

本文の「」は『クジラアタマの王様』(伊坂幸太郎著/NHK出版)より引用

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誰もが無言で、めいめいで勝手に知るんだ。

2019-04-24 | 
  人生を道にたとえる言葉は多いが、比喩ではない実際の道の歩き心地についての言葉を、
  人生で誰も与えてくれなかった。誰もが無言で、めいめいで勝手に知るんだ。
  (『私に付け足されるもの』長嶋有著 文芸書)


言われたらそうだな、と思った。
そしてそういうものって結構あるな、と。

長嶋有さんの本はいつも、
考えてはいても毎日の生活でたちまち流されていく内容を
言葉に書き起こして気づかされることが多い。

なんか普通の生活をもっと丁寧にじっくり生きたいなと思う。
そしてそんな素敵なことを思ったのにスグ忘れてしまうのもまた、日常。。


他、長嶋有本の記事↓

いいなあとか、そういうんじゃなくて・・・
パラレル、じゃない。
そろそろなんじゃないか
エロマンガ島だって?
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King Gnu - 白日

2019-04-08 | 音楽
自分の方に問題があるのだろうか、
最近あまりピンとこない音楽が多いなか
上位に入っていたので何気に聞いたKing Gnuの『白日』

久しぶりに何回か聞いてみようと思える曲だった。

私はBUMPのように映像が浮かぶ歌詞が好きだが、
この曲は音からそれを感じた。

「戻れないよ、昔のようには煌めいて見えたとしても」の
「も」(0'33-0'34)」の丁寧なピアノ音とドラム音が切れた瞬間。
その間に「煌めいて見える昔」を。

歌詞はストレート過ぎて私は好まないが、
「真っ新に生まれ変わって人生一から始めようか」ではなく、
「真っ新に生まれ変わって人生一から始めよう【が】」は嘘がなくて安心した。

King Gnu - 白日


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