早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

人生100年時代

2019-03-26 | 早期リタイア

最近、人生100年時代に合わせてライフプランを、と言われるようになりました。本当に100歳生きちゃうんでしょうか?100歳まで生きるとなると、色んな費用がかかります。そもそも、年金がもらえるとしても、厚労省が計算している想定の人生とはかけ離れていて・・・出生率の計算さえ怪しかった厚労省、それ以外の計算も出来ない厚労省・・・確実に原資が足りないでしょ。

早期リタイアする前にライフプランを作成した時、90歳まで生きる、として計算していたのですが、それが100歳になると微妙に足りないかも、と思い始めました。とにかく年金は想定よりも削られる危険性が高いでしょうから、もらえなくても生きていけるくらいの計算が必要です。そもそも、お金の問題の前に、100歳まで元気とは思えず、それなりの施設にはいなければならない。しかし、その施設は下手すると10年待ち(いやもしかするともっと?)待ってる間に死んじゃうかというと、何せ人生100年時代なのだから、ボロボロになりながらも生きている、のではないかと。

最近、両親が特定有料老人ホームに入居しました。基本的には身の回りのことができる人が対象で、部屋には簡易キッチンがありますが、食事のサポートがあるため、食事の準備が大変になってきたときにはとても助かるようです。しかも、母親が足元がおぼつかなくなってきているので、一人置いて外泊などは難しかったのですが、その施設に入っていると安心して出かけられます。それなりの費用はかかりますが、入りたいという人は多く、現時点でも希望したら即入れるというものではないようです。

人生100年時代なんてろくなもんじゃないかも、と悲観的になってしまいます。凍った信州も随分温かくなり、花咲く春が来たというのに、考え始めると凍えそうな気持になってしまう今日この頃です。


読書記録してますか? ~ブックフォワード~

2018-12-11 | 早期リタイア
サラリーマン時代には電車通勤の苦痛を軽減すべく、電車内では読書をしていました。今は晴耕雨読の読書なので目的が違いますが、いずれにせよ図書館には通うわけです。東京で利用していた図書館は、話題の本を予約すると100人待ち、とかいうこともざらで、1年くらいたって忘れた頃に「準備できました」とメールが来たり、上下巻の下巻から準備が出来て用をなさなかったり、とイマイチでした。ちなみに、東京の場合、ネットで予約ができるので簡単ではあるけれど、容易に予約が出来る分、順番が来ても取りに来ない人もいそうです。その場合でも7日間はその人のために保留されるため、本当に読んでいる人がどのくらいいるのかが疑問です。もちろん、読みたいのならば買えばいいんですけどね。

一方、移住してきた信州では図書館に出向いて予約をしなければならない、という手間はありますが、待っても2人くらいで、結構タイムリーに借りることができます。やはり人口の差なのでしょうか。また、東京とちょっと異なるのは文庫本が少ないこと。東京では通勤で持ち歩くのでカバンを占領するハードカバーはあまり読まなかったのですが、こちらでは家で読むことがほとんどなのでハードカバーでも問題ありません。しかし、時々移動時に読もうと思って文庫本を探すと量が格段に少ないのです。文庫本をもっと扱ってほしい、という要望がないのかもしれません。

ところで、前々から困っていたこと・・・私自身、読んだ本の題名を結構忘れてしまうこと。同じ本を借りてきて、途中で「あ、これ、よんだことある」と気づくことも多いのです。それで、読んだ本と感想をExcelで管理していたのですが、図書館に行った時にそのExcelを検索できなくて、これまた困っていました。日々の雑事に紛れて改善もしていなかったのですが、リタイアして暇になったので工夫してみることにしました。

Excelをサーバーにアップしてスマホでも閲覧できるようにするか、と思いましたが、探してみると本を管理するアプリは色々ありました。早く探してみるんだった、と後悔です。検討した結果、今はブックフォワードというのを使っています。


時々、肝心な時に検索できなかったりすることもありますが(理由はわかりません)、概ね満足しています。借りてきた本のバーコードを読み取ると、自動で登録できるのもうれしい機能で、表紙画像も表示されるので、ああこの本読んだな、と意識しながら管理することもできてなかなかGoodです。最初はてこずりましたが、過去に読んだ本をExcelファイルから(確かcsvに変換して)インポートできたのも〇。サービスが有料にならないことを祈ります。

「終わった人」は終わるずっと前に読むべし

2018-07-12 | 早期リタイア
遅ればせながら、話題作「終わった人」を読んでみました。
主人公は東大法学部卒のエリート、最後は不本意な地位だったけど、それでもそこそこのサラリーマン人生だった設定。もちろんちゃんと63歳まで働いて退職、65までの退職再雇用は断っただけなので、ほぼ満期まで働いたといっていいのだと思うけど、彼は「そこいらのジジババとは違う、まだ第一線で働ける」と信じている人間。その人の定年後の行動・心理を描きつつ、専業主婦だった妻が次の人生のやりがいを見つけ、実現してしまっているという対照的な展開をうまく組み合わせた小説でした。

まず、辞めた年代は違うものの、この主人公が気を付けていたことと同じことを私もやっていました。会社に行かなくてよくなると、別に朝も起きなくてもいいし、朝から酒を飲んでてもいいわけです。ただ、それをやったらただの廃人だなと思ったので、朝はサラリーマン時代と同じく5時に起き、ストレッチをし、テレビも朝ドラまでで終わり。決してそのままワイドショーを延々と見るようなことはしない。大好きなワインもランチから飲んでも誰も文句は言わないのですが、6時・・・つまり終業時間まではアルコールは我慢・・・一回だけ5時半に我慢できずに飲んだ時は「フレックスだ」と自分を正当化していまいました。

違った部分としては、この本の主人公は図書館は老人の行くところだし、散歩も老人のやることだ、と排除していたところでしょうか。しかし、一日は結構長いのは確かです。この自由な時間、最初の1週間くらいは嬉しいのですが、だんだん、この自由時間を持て余し始めます。この時間を如何にうまく活用できるかがリタイア生活を充実させるポイントになるのだと思います。さすがに小説なので、ベンチャーの顧問に迎えられたり、急死した社長を引き継いだり、という展開もあるのですが、それは普通起こらないこと、と切り捨てて読んでしまうか、うまい話のオチはそこにあったか、と反面教師とするのがいいような気がします。

最近、これからどうサラリーマン生活を送るか、または次のステージにどうシフトしていくか、を考え始めた友人には、この「終わった人」を薦めています。早期だろうが満期?だろうが、自分がリタイアした時にどう行動できるか、またはできないか、の参考になるよ、と。私自身は「終わらせた人」なのですが「終わった人」と同様、肩書がなくなった素の自分を人生の次のステージにどういう風に上げていけばいいのか、楽園生活376日目となる今日もまだ悩み中です。

盛り上がってきた・・・家庭菜園

2018-07-04 | 早期リタイア
東京では猫の額ほどの庭だったので真面目にやっていませんでしたが、こちらでは少し真面目に家庭菜園をやっています。
ただ、何せ避暑地・・・気温が上がらないのでなかなか育ってくれませんでしたが、梅雨明けて世間が猛暑になってきた今、いい感じですくすく育っています。

日当たりなのか、土なのか、苗なのか?東京でもトマトを地植えをしていたのですが、何となく育ってきた茎の大きさが違います。きっとメンドクサイの肥料の配合などせずに、今回同様「トマト専用の土」を買ってきたと思うのですが、何かが違うようです。もしかしたら、言いつけ通りにマルチをしたのが功を奏したのかもしれません。
農業研修に行って、マルチという言葉を初めて知りました。マルチマルチと言われても・・・マルチメディアじゃないだろうし、という無知さ加減。マルチとはマルチングのことで、植えた植物の株元をビニールなどで覆うことで、雑草の発生や水分の蒸発、病害虫の発生を防ぐ効果があるそうです。トマトの場合は、あまり水をやりすぎるのもよくないようで、雨水を沢山受けすぎないという点でもマルチの効果はありそうです。

ところで、そのトマトのそばに、もっと元気なジャガイモがいます。そして、そのジャガイモに実がたわわになっています。品種によっては実がなる、との情報は得たのですが、なんとなくジャガイモ自身に行ってほしい栄養が実に行ってるんじゃないかと心配しているところです。ネットで検索してみたら、この実は青いうちはやはり多少毒性もあるらしく食べない方がいいが、少し黄色味を帯びて柔らかくなったら食べてもいい、ようです。ただ、おいしいものではない様子。あまりに沢山なっているのでどうしようかと悩み中です。


しかし、トマトとジャガイモの実、瓜二つじゃないですか。同じナス科というのが納得できます。

会社を辞めた時の気持ち

2018-07-02 | 早期リタイア
会社を辞めてちょうど一年が経ちました。節目でもあるので、辞めた時の気持ちについて書いてみます。
25年勤めていた会社はとてもいい会社でした。しかし、最後の最後はその部門のやっていることに納得がいかず、お金をもらえるからと言ってそこで時間を消費することが無意味に感じられ、それならばやりたいと思っていたことを前倒ししてもいいんじゃないか、と決断したわけです。

辞めようと決めた時、何せ会社を辞めたことがないのでやめ方がわかりませんでした。
まだまだ若い頃ですが、会社を辞めたくなった時、「相談したら止められるよ」と、冷静に教えてくれた上司がいました。会社はまずは止めろ、というマニュアルがあるんですね。なので、いやだ、やめる、はきっと止められるのです。ということで、前向きにやりたいことがあるから、と相談ではなく報告という形をとりました。
ただ、辞める、と言った後、いろんな人と話しているうちに惑わされてきたので、辞めたいと辞めたくないと思った瞬間をカウントしてみました。結果、辞めたくない、というカウントはゼロでした。迷ってる気がしたけど、瞬間瞬間の正直な思いをまとめると「辞める」が自分のまとめでした。もちろん、止めてくれる会社はそれは素晴らしい会社だからなのかもしれません。

人事発令が出た日、「とうとうやったね」と言ってくれた親友、「25年間お疲れ様」と言ってくれた友、これに助けられたかもしれません。上司だけではなく会社の人々は「やめないほうがいい」と口をそろえて言いますが、その中で「どんな結果でも応援するよ」と言ってくれた先輩。最後の最後まで「現状が恵まれていないのが悪い?」と戦ってくれた先輩、でも最後は「ほんとに大丈夫?」と言いながらも送り出してくれました。
そんなに素晴らしいみんなと働き続ける、という解もあったのかな、と思う反面、やはりあの職場では何も変わらず、自分の心だけがすさんで行ってしまったと思います。

一年たった今でもやっぱり自分の中に惑いがあるようで、仕事を辞める夢を見ます・・・既に辞めているのに。きっと後悔する部分がゼロではないからだと思います。でも、辞めた決断をした自分を信じて充実した生活を送ろう、と改めて思う今日この頃でした。


信州のこの空を眺めていると、ちっぽけな悩みはどっかに飛んでいきそうです。