一年で一番暑いこの季節、御代田も昼間はそれなりに暑く30℃近くになり、太陽の日差しがあると猛暑といっても過言ではありません。とはいえ、朝晩は肌寒く薄い布団がないと風邪をひきそうなくらいで、快適に過ごしています。
さて、そんな夏の真っ盛り、ウッドデッキの軒先で蜂がうろうろしているのを見かけるようになりました。しかし、ハチの巣らしきものはないなあ、と思っていたら、私の認識しているハチの巣とは違うハチの巣が出来ていました。蜂の雰囲気はあしながバチ風です。洗濯物を干すし、ここにあったら危ない、まだ小さいから、と旦那に撤去を依頼したのですが、旦那が脚立を持ち出して観察したところ、あしながバチではなく「ドロバチ」であることが判明しました。ドロバチ?って聞いたことがない。まだ巣が小さいから今のうちに対応した方がいい、と思っていたのですが、ドロバチにとってはこの大きさが完成形の様子。冒頭の写真の丸い穴は直径5~6センチの金具を打ち込むための穴です↓
「ドロバチ」をググってみると、他の蜂と異なり集団で行動することはなく、いても1匹か2匹。しかも、巣をつくってエサを格納し卵を産むと、もう帰ってこない、らしいです。芋虫などに麻酔をかけた状態にしたものが餌になり、卵がかえるとそれを栄養にしながら育ち、来春に巣立つ、らしいです。巣をつくって卵を産んだところで巣を撤去しようとすると攻撃される恐れがあるので、子供が巣立ってから撤去するのが得策とのこと。しかもブンブン飛び回るわけではなさそうなので、蜂の中でも我々と共存できるタイプのようです。
そのドロバチの天敵がドロバチヤドリニクバエ。ドロバチがつくった巣に自分の幼虫を産み付け、エサを横取りして育つのだそうです。確かに、せっせと巣をつくっているドロバチを小さなハエが2匹果敢に攻めています。というか、巣に産み付けるタイミングを狙っているのですね。先週末にその攻防が繰り広げられていたのですが、その後、蜂もハエも来なくなったので、巣づくりは完了して入口も埋めてしまったのかもしれません。
来年の春、ドロバチの子供が巣立った後に、解体して中の構造を見るのが楽しみです。