早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

青木村・田沢温泉へ

2021-02-27 | 信州

先週末、暖かくてお天気もよかったので、ご近所の田沢温泉に行ってきました。信州の鎌倉と言われる別所温泉にも、近くの鹿教湯温泉にも行ったことがないのに、なぜか選んだのは隣の田沢温泉。なんとなく口コミと宿の雰囲気で。

目的地は決まったのですが、温泉だけではもったいないので走るかハイキングか・・・とトレッキングガイドブックを検索していたら、ちょうどいいところに、子檀嶺岳(こまゆみだけ)という1223メートル、初級コースの山がありました。「絶景が広がるマイナーな里山」・・・ほめてるんだかけなしてるんだか?な表現・・・ということで、人も少なさそうだし、上りが1時間50分、下りが1時間20分で程よい感じです。3時前には下りてきてゆっくり温泉に入る、という計画で出掛けたところ・・・暖かくて春の陽気だったのでうっかりしていました。初級の山だからと安易に考えていたのも失敗で、自宅近くの1000メートル道路の雪も融けてきているので大丈夫だと思っていたのですが、30分ほど登ったところあたりからしっかり雪が残っていました。このまま坂道になると厳しいかな?と思っていたところ、降りてきた方が「大丈夫だと思っていったのですが、アイゼンがないと無理ですね。引き返してきました」とのこと。山を甘く見てはだめですね、しかもここは関東ではなく信州でした。

ということで、痛い目に合う前に引き返して予定変更。時間があったら立ち寄ろうかと思っていた国宝・大法寺三重塔へ。旅人が塔を見てその美しさに名残を惜しみ、振り返り振り返り立ち去ったことから「見返りの塔」と呼ばれたのだそうです。2層、3層と小さくなる遠近法の効果もあり、伸びやかな感じの渋い塔でした。

その後、麻績村(おみむら)に向かう修那羅峠の石仏へ。安宮神社の境内裏に860体の石仏が散在しているとのこと。仏様というよりも、子授け、縁結びなどの世俗的な願いを込めて村人が奉納したものらしく、仏様というよりも身代わり地蔵的な感じにも見えます。

左右が猫神、真ん中が鬼神 

猫神・・・養蚕に害をなすネズミを防ぐための猫を神聖化し祀った養蚕の神様※
鬼神・・・頭には角が彫られ右手は胸に左手を腹にあてた修那羅特有のポーズをとる※

十一面観音(ブナ観音)・・・自然の生命力と霊の神秘的な結合を物語っている観音像※

実は↓この木の木肌の中に鎮座しておられます。

※引用)筑北村おでかけガイド http://chikuhoku.jp/yasumiya/

そして、もう一つ、お隣の別所温泉の国宝、安楽寺・八角三重塔へ。四重に見えるけど、一番下の屋根は裳階(もこし)というひさしのようなもので屋根の数に入らないのだそうです。八角形がなかなか美しい塔でした。

ということで、当初の目的とはズレてしまいましたが、もちろん温泉も堪能して帰ってまいりました。田沢温泉は露天風呂のお湯がちょっとぬるめでしたが、お湯が柔らかくて心地よかったです。宿泊した富士屋さんのおもてなしもホスピタリティ溢れていて、リピートしたくなる宿でした。我々は温泉に何度も入りたい派なので、お風呂の近くの部屋にして正解。1000円くらい高くなるけど、やっぱり家のお風呂のような距離で入れるのはありがたいです。



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