書かせる男、書く女

2007-10-16 00:02:00 | エッセイ風
 恋に女が落ちて捨てるかどうか、選択の迫られるものの1つとしてが仕事がある。
 
 捨てる?それが死ぬほどできない。
 比べられないし、選択の余地もない。

 私は仕事は捨てない。

 書かせる男は存在しない。何故かそんな気がしていた。女にとって恋は絶対的な価値がある。恋と仕事、それを2つ取るということはとても難しいことだと思う。
 男性が想像する以上に難しいことだと思う。

 そういう意味では書かせる男が存在したことは驚きだ。

 =恋愛じゃないから成り立つことなのか。
 相性のいい編集者と作家の関係なのか。マネージャーとタレントの関係なのか。
 
 何か良く判らないけど。

 物を書くと言うことで、魂の域で会話ができるというのは凄いことだと思う。それをできる人がいたことが凄いと思う。

 もし仮に、誰か書かせる力を与えてくれる人が存在するなら、きっと10歳くらい年上の人だと思っていた。
 それは私が単にファザコンだったしね。
 大概、人の話を聞いてても、物語でも年齢の上の人が教え導くって感じでしょ。

 同じ年同士で切磋琢磨して、それで恋人って関係は少なからず私の人生にはないと思っていた。
 それは友達でしょって、思う。
 私がファザコンだったしね。

 今は違うけど。
 だって今、私より上を探そうと思うことの方が年々大変になってるし。ファザコンじゃなくなったのか、ファザコンの解釈が拡大されたのか、今は違う。

 仕事だから書かなきゃいけないと思うと、物凄い勢いで自分が壊れていくのが判る。
 どんな状況下でも書くこと自体は、それに近い状況はあるのかもしれない。

 でも書かせてくれる人っているんだよ。魂がぶつかることによって、何か変容させてくれる人っているんだ。
 そりゃ、相性かなって思う。

 結局やってみないと判らないことって一杯あって、出会ってみないと判らない人って一杯いる。

 誰か1人でも「お前の書くもの、いいな」って言ってくれる人がいれば、それで10年は走り続けられる。
 
 例え言ってくれなかったとしても・・・、そういう人がいると思っただけで、何かは変る。


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