「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

3月19日(水)14時~・3月18日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

素直であるということ!

2025年02月28日 06時34分40秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会、少しだけ素直になった一世です。

これは実際に私が体験した、

自助グループ活動でのやりとりの一コマです。

尚、個人情報には一切触れておりません。

一世:私が森田療法に出会ったのが17才で、還暦前になってようやく森田療法がわかってきました。

参加者Aさん:え~そんなに理解するのに時間が掛かるんですか???

一世:思わず絶句、ああ、恥ずかしい!!!

これは、私の体験的理解の話であって、知的には直ぐに理解出来るのです。

只、私の場合知的理解と体験的理解の間に、

かなりのタイムラグ(時間差)が生じていたのです。(^-^*)

まあ、シンプルに言いますと頭が悪い。

ほっといてくれ!

それにしても40年は、

時間が掛かりすぎやろ!!!

その主たる原因は素直でなかったからです。




皆様本来森田療法は、素直に受け取り行動すれば今この瞬間から救われる、元気になれる精神療法なのです。

スポーツの世界でも芸能の世界でも、

もっとも上達の早いのは素直な人であると言われています。

持って生まれた素質もありますが、逆に才子才に倒れるということわざもあります。

森田博士も素直な心、純なる心であるときには、もっともたやすく愉快になり、ほがらかになるものでありますといわれています。

今日は、少し長いのですが、私の好きな一篇の詩をご紹介したいと思います。

※今日の心に響く言葉

茨木のり子氏「汲む―Y・Yに―」

大人になるというのは
すれっからしになるということだと
思い込んでいた少女の頃
立居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女の人と会いました
そのひとは私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを
隠そうとしても 隠せなくなった人を何人も見ました

私はどきんとし
そして深く悟りました

大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 醜く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ
子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……
わたくしもかつてのあの人と同じぐらいの年になりました
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそり汲むことがあるのです



2025.2,28 一世

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