初夏のような気候に少々ばて気味の一世(いっせい)です。
緊急事態宣言も解除され、登下校をする子供たちを見ていると、
穏やかな日常が静かに戻りつつあることを感じます。
もちろん、まだまだ油断はできませんが。
本日は、私の両親の事を書きます。
私の両親は、昭和16年(1941年)の戦前生まれの79歳。
ひ孫が2人おります。
父は、今も現役の正社員として働いており、母は、三味線や大正琴を嗜み野菜作りをしています。
今の時期は、いちごや玉ねぎ、ごぼうにスイカも作っています。
おすそ分けして喜ばれています。
共に義務教育しか終えていない両親に、若いころから理屈で反発し森田理論を学んでわかったような気になっておりました。(何もわかっていない)
両親は森田療法の事など全く知りませんが当たり前のように森田を実践しているのです。
灯台下暗しで、今は両親が「境遇に従順であること」のお手本だと思っています。
学歴の無いことで悔しい思いや辛いこともあったと思いますが父からは、そのような愚痴を一切聞いたことがありません。
休みの時は、友人や親族の手伝いをして、人のために尽くすことを当たり前のようにやっています。
理論で学んで実行するのではなくて、そのようなものだとして淡々とやっているのです。
森田療法の療には、なおすだけではなく、いやしの意味もあります。
入り口としての理論は大切ですが、善・悪・好き・嫌いの理知分別ゆえに、
物事を見る眼が曇らないように。
今日は、そのようなことを考えた1日でした。
2020年6月2日
by 一世