大阪水曜ほっと集談会 一世(いっせい)です。
梅雨入りが報じられましたね。
さて、私は、古いお寺や歴史を訪ねる事が大好きなのですが、先日かねてより、どうしても行きたかった須磨寺に行ってきました。
須磨寺【正式名は上野山福祥寺(じょうやさんふくしょうじ)】ですが、
古くから「須磨寺」の愛称で親しまれています。
「源平ゆかりの古刹」として全国的に知られており歴史好きには、魅力の宝庫です。
広大な敷地を歩いていると、源平の武将の声なき声が聴こえてくるようです。
須磨寺に行ったのには、2つの目的がありました。
ユーチューブで法話を配信されている副住職の小池 陽人(こいけ ようにん)先生にお会いしたかったこと。
以前NHKで取り上げられた書家で、大河ドラマ「平清盛」の題字を書かれた、
金澤 翔子さんが書かれた扁額(へんがく)が見たかった事。
(須磨寺に奉納されている)
本当に幸いな事に、この二つが叶いました。
金澤 翔子さんの書はとても力強く、躍動的で見えない力をいただいた気がします。
慈眼視衆生(じげんじしゅじょう)と書かれた書の意味は、
「観音様は、いつも慈しみの眼差しで私たち生きとし生けるものすべてを視ておられる」とのことです。
小池先生の法話の中である外国人の男性が、仏教における正しいとは、どういうことですか?と質問されていました。
それに対して、小池先生は「大乗仏教における正しいとは、偏らないことです」と即答されていました。
私は、感動しました。答えは、もちろんすごいのですが、質問がすごい!
あるがままを説く森田療法の創始者、森田 正馬博士も調和、中庸という言葉を盛んに使われています。
私たちは、ともすれば自分が絶対で常に正しいという視点で物事を見るのですが、そのことにより人間関係に苦しみが生じるのかもしれません。
そう感じながらも、人の話を聴かず還暦を前にしても尚言い訳、自己主張ばかりを繰り返している私です。(笑)