「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

3月19日(水)14時~・3月18日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

男の更年期障害と森田療法!

2024年09月15日 04時22分20秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

かなり前から男性にも更年期障害の症状がみられることは医学的にも指摘されています。

ただ女性と違い男性の場合その自覚はあまりないのではないでしょうか?

私自身、自分の四十代を振り返って神経質症状だと思っていた心の状態が五十代以降に実は更年期の症状ではなかったかと思うことが多々ありました。

常に現状に対してイライラする。

自分が何に対してイライラしてるのかよくわからない。

しかしかなりのストレスを抱えていたことは間違いありません。

多忙な仕事と複雑な人間関係に加えて家庭内における思春期の子供との関係や住宅ローンや教育費が重くのしかかり、逃げ場がなかったことを想い出します。

この時期は特に心に余裕がないので、どこか攻撃的であり上司や夫婦間の軋轢も生みやすいのです。

また生真面目なタイプは仕事中毒による、まさに負のスパイラル状態です。

問題を更に複雑にしていたのは、男性特有の会社オンリーの人間関係の狭さ、

自分の弱さや辛さを表に出すことに変なプライドが働き、アルコールへの逃避が体を蝕む悪循環!

今更ながら本当に良く持ちこたえたと思います。

今四十代~五十代の男性で、当時の私のように心と体の両面で苦しまれている危機的状態の方には、

そのままの自分をあるがままに受け入れる森田療法の考え方を、生活に取り入れて欲しいと願います。

更に職場の人間関係だけではなく、利害関係のない自助グループや趣味のサークル等で自分の辛さを吐き出して欲しい。

答えが出なくても自分の思いを第三者に聴いてもらうことは心を解放することにつながります。

そう願いながら今月もリモートで※集談会を開催する一世です。



2024/09/15 一世
※集談会とは、NPO法人「生活の発見会」が、毎月全国100ヶ所で開催している自助グループの集まりです。
NPO法人生活の発見会で検索してください。
森田療法に関しては、メンタルヘルス岡本記念財団(大阪市)も検索してみてください。


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じじいは印籠?

2024年09月13日 08時43分45秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

最近自分の事を会話の冒頭にじじいと言うことがあります。

正直、何歳からじじいなのかわからない私です。

本当はじじいだと思ってない、じじいの私です。

朝からややこしいやろ!

若いスタッフと働く機会の多い私です。

ついつい同じような感覚で働いてしまい無理をして骨折や過労になります。

そこで最近話の初めに、じじいと付けることがあります。

ジジイだから無理とかジジイだから仕方がない、ジジイだからわからないなどです。

わからない、出来ないふりをするのです。

するとこれが印籠のように効果てきめんなのです。

ほとんどの若いスタッフは笑いながら、仕方がないなという顔をするのです。

SNSの更新などは面倒くさいのでわからないふりをします。

本当はとても得意です。

タブレットも本当は好きなのですが、面倒臭いのでじじいだからわからない、ごめんね、というと若い店員さんも笑って手伝ってくれます。

あざとい、じじいです。

職場でも自助グループで時々ブチキレても何も言われません。

じじいは印籠だと思うのです。

自分にとってのマイナスや恥ずかしいことや短所を前面に出すということは実は人との距離を縮めるもっとも大切なことなのです。

広場恐怖症になりやすい内向型の若い人に共通しているのは、弱点を知られたくない、短所を隠し、人間は完璧でなければ好かれないと思っているのです。

自分は緊張しやすいとか、雑談が苦手とか日頃から小出しに自分の弱さや短所を開示することをおススメしたいと思います。

すると意外だとか、自分もそうだと言われることもあります

その小さな勇気と森田博士の言われる平等観は自助グループ活動で養われると思う一世です。



2024/09/13 一世



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ネコと大谷翔平選手のホームラン!

2024年09月12日 08時37分50秒 | コラム 



大阪水曜ほっと集談会一世です。 

我が家にはいつの間にか住み着いた野良ネコがいる。

観察しているとネコは自分以外の何かになろうとすることはない。

いつ見てもネコのままである。

あんまり努力しているようには見えない。

さて先日モスバーガーでモーニングバーガーを頼んでいたら、

二人連れのシニア世代のおじさんがMLBの大谷選手の話で盛り上がっていた。

朝からホームランを打った大谷選手に、話題が尽きない。

自分が打ったわけではないが、幸せそのものである。

努力すれば誰もが大谷選手のようになれるわけではない。

それでも応援して喜んだり、草野球を楽しむことは出来る。

森田博士は努力即幸福と述べられている。

損得ではなくよりよく生きたいという欲望に沿って努力している状態が、そのまま幸福であるというのである。

またこのようにも述べられている。

なおこの努力は、物質であれ、生物であれ、各々そのものの本性、機能の保持ないし発揮にほかならないということは前に述べたとうりである。

自然界を見渡してみると、植物や動物が与えられた環境に適応し、自分の武器を最大限に活かしながら生き延びる術を見つけているように見える。

けっして自分以外の何かになろうとすることはない。

人間だけが、自分を否定したり、変わろうとするのは不自然ではないか?

偶然与えられた神経質という機能を最大限発揮する方法を森田療法は私たちに教えてくれていると思う一世です。



2024/09/12 一世

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秋桜とおはぎ

2024年09月11日 08時10分15秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

残暑が厳しい。

秋桜はいつ咲くのだろう?

昨日高齢の母が夕方からおはぎを作っていた。

仏壇に供えるためである。

ああそうか、昨日は弟の月命日であった。

この季節、さだまさしさんの抒情的な楽曲秋桜の中のあるフレーズが心に浮かぶ。

こんな小春日和の穏やかな日は

あなたの優しさが浸みて来る

私にとってのあなたは、7年前に他界した弟である。

私がパニックと抑鬱で、のたうちまわっていたある時期、彼は黙って私の話を聴いてくれた。

彼に対する感謝の念は年々増すばかりである。

何も恩返しが出来なかったと思いながら集談会の招待メールを作成した。

作成しながら、宛名のおひとり、おひとりのお顔が浮かんだ。

今月もお元気でお会いできることを念じた。



2024/09/11 一世

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野狐禅が増えている?

2024年09月10日 12時52分27秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

森田博士の著書に野狐禅(やこぜん)という言葉が出てくる。

調べてみた。

野狐とは「のぎつね」の精のこと。

悟っていないのにいかにも悟ったふりをして人を欺き,奇異な言動をする禅の修行者のことらしい。

ここのところ選挙の話題で盛り上がっている。

テレビでコメンテーターや評論家と言われる人たちが若い候補者に経験が少ないなどと、したり顔で言ってるのを聞くと、

あんたは初めから経験やスキルがあったのか?

と思わずツッコミたくなる。

私は仕事柄 若い人と接することが多い。

一つだけ気をつけてきたことがある。

それは自分の経験値や考えを出来るだけ表に出さないことである。

それでも、意識しないとついつい自分の経験で相手を測ってしまうことが多い。

いわんや、社会的な肩書や地位があると意識しなくても周りが忖度して老害になる。

森田博士は、純なる心初一念という言葉を晩年多用されている。

スキルや経験値は、かくあるべしを生みやすいのである。

私も含め自助グループ内でもシニア世代の野狐禅が増えているような気がする。

先輩会員が先生になるとそれは自助グループとは呼ばない。

自助グループ内での四十代~五十代のリーダーの登場を願っているが、彼らは子育てや職場のリーダーとして忙しい。

何とか若返りが、図れないものか!



2024/09/10 一世













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