(九月に撮影した公園のコスモス)
明るいが少し冷たい日差しが
裏庭に降りそそいで
秋は足早にやってきていた
川土手のススキの穂波が
風にゆれて銀色に光っていた
久しぶりに家に帰ると
父が一人で
畑仕事をしていた
僕に気がついたが
声をかけることもせず
鍬を畑に打ちおろしていた
首にかけた手拭いだけが白くて
横顔がどこか淋しそうだった
僕から話しかければよかったのだが
何だか気まずくて
そのまま時間が過ぎてしまった
畑の隅のコスモスの赤い色が鮮やかで
しきりに風にゆれていた
その光景をを思い出すたびに
あの時
父の声をこの耳でしっかりと
聞いておけばよかったと
後悔しながら思っている
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昨日、午後は冷たい小雨が降りました
静かに
「秋桜物語」のページを繰っています
その中から・・・
「父とコスモス」という詩に
何故か惹かれました
以前 読んだ時はスルーしたのに・・
いつも有難うございます🌸
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