気分はいつも雨のち晴れ!

散歩道で見つけた四季折々の山野草を紹介!

感動を受けた詩や新聞記事なども紹介!

紫式部の父・・下級貴族の星

2024年05月30日 | 大河ドラマ

放送中の大河ドラマ「光る君へ」にまつわる

興味深い記事を見付けましたので

記録しておきたいと思います

 

(画像はサイトより)

 

主人公・まひろ(紫式部)と父・為時の質素な暮らしぶりが

描かれているが、除目(じもく)を境に為時の生活は好転する

 

貴族の人事異動にあたる「除目」(じもく)の際に詠んだ為時の漢詩

天皇の心を動かし、当初は最下格の淡路国守だった任官が

最上格国の越前国守に変更された

下級貴族の人事異動は天皇を頂点とする上流貴族たちの思惑ひとつで

決まっており、除目のたびに明暗を分けるドラマが繰り広げられた

 

*苦学の寒夜は 紅の涙巾(きん)を みたし

 除目の朝(あした)は 蒼天眼(そうてんまなこ)にあり

 

漢詩が堪能な為時の作だけに格調が高いが

富山大学名誉教授の山口博さんによると

内容は☟のとおりです

「血走った赤い目をしながら夜も寝ないで勉強したのに

    除目の朝は失意の目に映るは 

ただの青空だけ 心の中も真っ青」

 

「今昔物語」などに書かれた説話では

この漢詩を読んだ一条天皇は あわれみ 道長は源国盛だった

越前国守の任官を中止し、為時の淡路国守と任官を交換してしまう

 

ドラマでは源国盛は漢詩が不得手で

まひろ(紫式部)への思いも手伝って

任官を交換するよう描かれました

 

「光る君へ」の時代考証を担当する倉本一宏さんは

淡路国守を申請した際の申分(もうしぶみ)(任官申請書)の

一節だったのかもしれないと推察

任国の交換の理由は説話の通りではなく

交易を求めて越前に来ていた中国・宋の商人との折衝に当たらせるため、

漢詩文に堪能な為時を任じたとみる

 

さて、一番 興味深いのは当時の貴族の給与です

米価を基礎にして現在の年収に換算した山口博さんの試算によると

為時の当時の官位にあたる従六位は年収600万円ほど

従五位に昇格して1,400万円に倍増し(中級貴族)

正五位に昇格して2,600万円に   (中級貴族)

このあたりが下級貴族の昇進の限界という

つまり下級貴族は中級貴族の下から2番目まで昇格できるのですね

従四位は3,200万円 (中級貴族)

正四位は4,000万円 (中級貴族)

上級貴族三位は   7,300万円

上級貴族二位は1億1千万円

上級貴族一位は3億6千万円

 

従一位まで上り詰める道長は

3億超の年収があった、と想定できる

 

(5/27 産経新聞・地方版による)

 

 

 

 


涙腺を刺激する・・「令和版プロジェクトX」

2024年05月27日 | 日記

(センダン)

 

今朝の「産経抄」は

私どもの思いを代弁してくれました

久しぶりにスカッとしました!

 

「令和版プロジェクトX」

中島みゆきが歌う主題歌が流れ

田口トモロヲのナレーションが聞こえてくると

中高年男の涙腺を刺激するNHK番組

「新プロジェクトX」という

書き出しから始まる産経抄ですが・・

涙腺を刺激されるのは

何も中高年男だけではありません!

中高年女だって・・

大きな感動をもらっています

この番組は平成版からのファンでありました

☆ 

     

さて、先週土曜日は・・・

日本海に浮かぶ隠岐諸島の島根県海土町(あまちょう)

少子高齢化の荒波が地方を襲う中、人口減を食い止めた海士町は

全国自治体にとって希望の星

 

きっかけをつくったのは1人のリーダーだった

22年前に町長に選ばれた山内道雄さんは

破綻寸前だった財政を立て直すため

自らの給与を半分にし、職員の意識改革を進めた

 

営業マン出身の町長は「島のブランド化」を徹底的に推進し

町のスローガンとなった「ないものはない」精神

都会のような喧噪や娯楽はないが

豊かな自然と濃い人情がある

「大事なもので島にないものはない」という

 

リーダーの強い信念が町職員を奮起させ、島民を動かした

6年前に惜しまれながら退任した山内さんは

今年1月、85歳で亡くなった

彼の遺志を受け継いだ海士町は

人口が右肩上がりに増えるとの青写真を描いている

 

平和で豊かなこの国に「ないものはない」はずなのである

いや、「ないもの」があった

国会議員の志である

国会では各党が提出している政治改革関連法案を審議しているが

与野党の泥仕合は見るに堪えない

破綻の危機にあるこの国を再生するビジョンなき者は

議事堂から去ってもらいたい!

 

 

 

風の中のすばる

砂の中の銀河

みんな何処へ行った

見送られることもなく

つばめよ高い空から教えてよ

地上の星を

つばめよ 地上の星は

今 何処にあるのだろう

 

(センダン)

 令和6年5月25日みなくち子どもの森にて撮影

 

 

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世界一幸せな女性・・それは「フーちゃん」

2024年05月16日 | 朝の詩

 

(今日の空)

 

抱きしめたくなった「フーちゃん」

世界で一番 幸せな「フーちゃん」

そんな「フーちゃん」の詩に惹かれました

 

フーちゃんは女の子

お気に入りの

水玉のワンピースに

ご自慢の指輪をして

桃色のビーチサンダル

白い花柄の日傘で

さぁ きょうは どこへ

行くのかな

あまり遠くは

ダメですよ

だって、まだ上手に

歩けないんだから

フーちゃんは96歳

大事な大事な私の母

 

フーちゃんは

とっても愛されている

世界一幸せな女性

 

今朝の詩で満たされました

「フーちゃん」は

東京都東村山市の鈴木茂雄さん(73歳)の作品です

 

 

今年はもう出会えないかと思っていました

散歩コースを変えて

今まで歩いたことのないコース

少し山奥で・・ちょっと心細かった・・

ですが、歩いてよかったです

 

 

 

令和6年5月16日 市内にて撮影

 

 

 

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世に二つとない記録と物語

2024年05月12日 | 産経抄

子がわれか

われが子なのか

わからぬまで

子を抱き湯に入り

子を抱き眠る

(亡き歌人・河野裕子)

 

4月に撮ったカーネーション椿を❣

 

 

今朝のコラム・産経抄は「ぐっ!」と

胸に迫るものがありました

 

十数年も前になる

散歩に訪れた公園で

赤ん坊を抱いたまま

顔中を涙にする母親を見かけた

傍には案じ顔の幼い男の子も

お兄ちゃんだろう

聞けば男の子を遊具で遊ばせるうちに

いすの上のバッグを置引きされたという

「お金は?」

「取られました それはいいんですけど

母子手帳は返してほしくて・・・」

嗚咽で後は言葉にならない

 

母胎や胎児の健康状態

1カ月児健診から6歳児健診までの記録

受けた予防接種の数

母子手帳には多くの記入欄がある

出産が近づくにつれて

揺れ動く思いを書き留める欄もある

母となる人 なった人がつづる

世に二つとない記録であり物語であろう

 

「子どもの成長の証しまで盗まれた気がする」

「なぜ置きっぱなしにしてしまったのか」

母親は声を潤ませながら自分の行いを悔やむのだ

犯人にわずかでも人の心あらば、と

願うしかなかった

 

公園の母親が母子手帳に記したのも

亡き歌人の河野裕子さんの一首のような日々ではなかったか

 

この時節になると

あの悲嘆に暮れた母親を想い出す

母子手帳は手元に戻ってきただろうか

公園を訪れる度に姿を探したものの

会ったのは その一度きりだった

小さかった男の子も赤ん坊も

いまは母親が流した涙の意味を

理解できる年頃だろう

(5/12産経抄より抜粋)

 

 

母が亡くなり、遺品の整理をしていたら

セピア色の母子手帳と

桐の箱に収められた「へその緒」を

見付けたのは そう遠くない日でした

 

今日は母の日

お墓参りに行って来ました

日頃の無沙汰を詫び

”ありがとう”を伝えて来ました

 

皆さんはどんな母の日でしたか?

 

 

4月に写したカーネーション椿は

日野町鎌掛・鈴鹿国定公園は遊歩道にて

 

 

 

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いつか観た風景❣

2024年05月08日 | ゴールデンウィーク

(サワオグルマ・・くつきの森にて)

 

緩やかな坂道を駆けてくる・・

一人の少年が見えました

 

目的地は?

お祖母ちゃんの居る

畑に向かっているようです

 

少年は お祖母ちゃんと少し立ち話をしてから

畑を手伝おう~としているようです

 

お祖母ちゃんは どこか嬉しそうに見えました

この光景、いつか観た風景です

 

そう、私たちの子ども時代と同じ

 ただ、違うのは

 

お祖母ちゃんはモンペじゃなくて・・

ジーンズです!

 そして・・そして・・

ジーンズの後ろポケットからスマホが覗いてる(w)

 

ゴールデンウィークの 一コマでした

 

 

 

  

左から キエビネ、エビネ、キンラン

 

 

令和6年5月5日くつきの森にて撮影