涙する それは・・・
左側の羽がなく、飛べず、足元もおぼつかない状態で
フェンスに囲まれた都会の畑で
懸命に生きている一羽のカラス
近所の人、通行人からは畑にパンやおにぎりを入れられ
畑の地主さんはバケツに入った水、ビニール傘が用意された
2羽の親ガラス?も様子を見守っており
猫が入って来たら追い払っていた
⇔(近所の空き地で)
フェンス越しにカラスに話しかける人・・・・
この場所で近所同士の井戸会議にもなり
都会では珍しい交流の場となった。
カラスは「か―君」と呼ぶと
「か~」と返事をしていた
朝から猛暑日、いつものように
「がんばれ」と声をかけると
「か~」と鳴いた。
それが最後の声と姿だった。
その後、35℃という暑さに耐えきれず
炎天下で倒れ死んだ。
優しい地主さんが畑の隅に墓をつくり
花が供えられた。
畑の上の電線には親ガラスと
きょうだいガラスなのか4羽が
墓を見守っていた。
この2ケ月間、生きることの大切さ
人の優しさを感じた。
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このエッセイを読み終えて・・
一筋、二筋の涙が頬を伝う
生まれながらに羽が無かったために
生きられなかった「かー君」
でも、一生懸命に生きようとした
その姿・・
儚いいのちが尽きる
その時まで手をさしのべ
応援 励まし続けた人々・・
作者の方と同様
生きることの大切さを
一羽のカラスは教えてくれました!
カー君の冥福を祈ります(合掌)
☝ 近所の空き地にて