気分はいつも雨のち晴れ!

散歩道で見つけた四季折々の山野草を紹介!

感動を受けた詩や新聞記事なども紹介!

コスモス物語から「村のひかり」

2024年10月25日 | ポエム

汗を拭きながら峠をこえると

秋のひかりを浴びて

稲刈りの終わった村が眼下にひろがる

坂道の周囲には雑草があって

赤蜻蛉の群れが風に流されていた

 

 

 

歩きながら橋を渡ると

澄んだ秋の川がなつかしい

ようやくたどりついた村の入り口には

古くからの銀杏が一本

時の流れに耐えるように

金色の黄葉に包まれていた

 

 

 

 

私は 何を忘れようとしているのか

それは何なのか・・・だが

あざやかに残る出会いの数々を

思い出す時の胸のぬくもりこそが

季節をめぐる新しい旅程ではないか

 

 

 

悲しみを飲みこんで歩きはじめた時

川土手の美しいコスモスのいのちが

孤独な私に小さな勇気を与えてくれた

 

(作者は詩人・各務 章)

 

 

 

 

 

 

今年もコスモスの季節がやってきました

詩画集・コスモス物語の中から

村のひかり」を選んでみました

 

 

 

令和6年10月25日 市内はコスモス畑のスケッチより

 

 

いつも応援コメント有難うございます🌸

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「秋桜物語」の中から

2023年10月09日 | ポエム

 

(九月に撮影した公園のコスモス)

 

 

 

明るいが少し冷たい日差しが

裏庭に降りそそいで

秋は足早にやってきていた

川土手のススキの穂波が

風にゆれて銀色に光っていた

久しぶりに家に帰ると

父が一人で

畑仕事をしていた

僕に気がついたが

声をかけることもせず

鍬を畑に打ちおろしていた

首にかけた手拭いだけが白くて

横顔がどこか淋しそうだった

僕から話しかければよかったのだが

何だか気まずくて

そのまま時間が過ぎてしまった

畑の隅のコスモスの赤い色が鮮やかで

しきりに風にゆれていた

その光景をを思い出すたびに

あの時

父の声をこの耳でしっかりと

聞いておけばよかったと

後悔しながら思っている

昨日、午後は冷たい小雨が降りました

静かに 

「秋桜物語」のページを繰っています

その中から・・・

「父とコスモス」という詩に

何故か惹かれました

以前 読んだ時はスルーしたのに・・

 

 

 

 

 

いつも有難うございます🌸

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九月

2023年09月17日 | ポエム

 

 

 

今年もまた

「秋桜物語」を繰ってみた

 

そこには

「九月」と題したポエムがあった

 

 

 

すれ違った人の背中に

とおい海の匂いがした

九月は残酷でやさしい

別れがあって出発がある

明るい日射しの野原に

一すじの道があって

その向こうから

ま新しい風が吹いてくる

秋の身軽さと友情の重たさを

こっそり胸にしまいこんで

今 少うしまぶしい

旅立ちの季節

 

 

今日の夕空

つい、空を写したくなります

 

 

 

いつもご訪問 リアクションを

いただき有難うございます

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令和5年9月17日のスケッチから

 

 

 

 

 

 


夏の月

2023年07月03日 | ポエム

 

 

今夜のお月さま

雲間から見え隠れしながらも

満足そうな笑顔が眩しい

夏の月

 

 

(令和5年7月3日 自宅デッキより撮影)

 

見つけたよ! 

見つけられて

恥ずかしそう

でも 優しく

しおらしい

夏の月

 

恥ずかしくて・・

またまた 隠れそうな

夏の月

 

 

 


詩画集・秋桜物語の中から・・「あこがれ」

2022年10月22日 | ポエム

 あこがれ

 

少年はあこがれに吹きあげられて

丘の上にのぼる

人っ子ひとりいない斜面をかけ上がると

したたるような空の青さだった

 

向こうに一面のコスモス畑

孤独な花の匂いの中へ

少年は歩きつづけた

 

白と赤の明るい花びらの下に

何人の少年がかくれていることだろう

 

いつの日か買った詩画集「秋桜物語」の中から

「あこがれ」を選んでみました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野焼きの風景

ゆっくりとした時間が流れているようです

 

 

 

*令和4年10月21日 日野町西大路にて